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Facebookが本格的にIPではなくIDレベルでユーザーをトラッキング!!

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Behavior drawn on virtual board by businessman

これまでGoogleにしてもFacebookにしても、ユーザーのトラッキングはIPデータを基に行われていました。IPトラッキングの問題点は、デバイス毎のユーザー行動を可視化出来ないという点でした。例えば、同じユーザーAがあるサイトをスマートフォンとデスクトップ両方でアクセスすると、それは違うユーザーとして認識されてしまいます。そうなると、本当はサイトに訪問しているユーザー数はAの1人なのに、2人とカウントされてしまいます。これが、IPトラッキングの限界とされていました。

今回、Facebookはこの問題を解決すべく、IDトラッキングでのユーザー分析を可能としました。多くのサイトやアプリは、現在Facebookログインを可能としています。IDトラッキングによって、Facebookアプリだけでなく、Facebookログインしているサイトやアプリにわたったユーザー行動を分析することができるようになりました。それでは詳しい内容に移りましょう。

特定ユーザーの行動を可視化

現在多くのユーザーがFacebookアカウントで、多くのWebサービスやアプリにアクセスしています。Facebookメッセンジャーもその1つです。今回の取り組みは、同じFacebookアカウントでログインしていれば、ある特定のユーザーのアプリやメッセンジャー、Webサービスのアクティブティを一元的に可視化することができるというものです。

色んな媒体やデバイスで企業とユーザーはコミュニケーションを取っている今、IDトラッキングが企業によるユーザー分析において大きな役割を果たします。あらゆるアプリやメディア上の行動を包括的に把握することで、例えば企業は、メッセンジャーであるユーザーとコミュニケーションを取る際、過去のアプリ上の購買履歴などを基に新商品の提案などができます。

また、複数のアプリやFacebookページを運営している企業もいると思いますが、これらの違ったページやアプリ間のユーザー行動も可視化することができます。

IDトラッキングを行うには、もちろん開発側で準備も必要です。それに関しては、facebook for developersで詳しく説明していますので、そちらを参考にしてください。

Facebook Analytics

Facebookは新しいAnalyticsツールも同時にリリースしました。その名もFacebook Analyticsです。これは、Facebook内のページ状況や投稿エンゲージメントだけを分析するのではなく、Webサイトやアプリも含めたユーザー行動をトラッキングしてWebマーケティング全体の効果分析ができるツールとなっています。さらに、店舗に訪れたユーザー数もこのツール上で表示されるようです。

最初のIDトラッキングと混乱しないように違いを述べると、IDトラッキングは「ある特定ユーザーの会話、購買状況、アプリアクセス状況」をみるためのものである一方、Facebook Analyticsは「何人のユーザーがFacebook投稿にいいね!をして、いつWebサイトに訪れて、いつアプリにアクセスして、購買行動を起こしたか」といった、結果の全体像をみるものとなっています。ただこのAnalyticsツールもユーザーをIDトラッキングしているから可能になっていて、仕組みは一緒だと考えてもらって良いでしょう。

Facebook内だけでなく、広い範囲で効果測定ができるツールですが、広告ターゲティングにも大きなメリットをもたらしています。各デバイスやメディア毎の行動をトラッキングしてくれているということで、広告主はベン図ターゲティングを展開することができます。

ベン図ターゲティングとは、複数の行動条件を両方満たしているユーザーにターゲティングすることです。例えば、「メッセンジャーでbotとやり取りして」且つ「会社のアプリにアクセスしている」ユーザーと定義して、ターゲットオーディエンスを作成することができます。これで、よりターゲティンググループを絞った広告配信をすることができますね。

まとめ

IDベースでトラッキングすることで、より正確なユーザー行動を見ることが出来ます。「アプリにもサイトにもアクセスしているのは何人いるか?」、「アプリにはアクセスしているけど購入していないのは何人いて誰なのか?」を詳細に分析した結果を表示してくれます。特に広告ターゲティングで、こういった詳細なグルーピングができるのは非常に大きいと思います。

加えて、IDベースに行動を分析することは、1人ひとりのユーザーにあったPeople Based Marketingを展開することも可能とします。また1つ、Facebookはマーケティングテクノロジーに大きな変革を起こしたと言っても良いでしょう。

参照:
Marketing Land, 
Facebook now lets businesses match user IDs across Messenger and their own apps, sites
Facebook’s renamed analytics tool now tracks Pages, in-store purchases
facebook for developers, 
Connecting with People Across Apps and Bots in Messenger

 


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