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良いUI/UXとは何か?Amazonと楽天に見るユーザー体験の違い

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user experience written by hand, hand writing on transparent board, photo;

UI(ユーザーインターフェース)、UX(ユーザーエクスペリエンス)とは何でしょうか。そもそもUIとUXはどう違うのでしょうか。これらのデザインに関する概念は、言葉で解説された資料が少なく、専門的な技術と考えられるケースがあります。

しかし、UI/UXの設計は、天才的な一握りのデザイナーだけに限られた仕事ではありません。デザインには誰もが知るべき基本的な要素があり、それに従うだけで、ユーザーの使い勝手は大幅に改善されるからです。

本連載では、UI/UXについて理解を深め、優れたUI/UXを持ったWebサイトを構築するために、下記の5つの項目について紹介・解説していきます。

  1. UI/UXの基本
  2. UXに優れたサイトを構築するために検討するべき事項
  3. UIの要素や方法論の解説
  4. UI/UXに優れた海外事例の紹介
  5. サイト運営者が利用できる、UI/UXのチェックリスト

第一回目となる今回は、UI/UXの基本について振り返り、なぜUI/UXについて検討する必要があるか、について考えていきたいと思います。

UI/UXを意識したサイト設計

UI/UXに優れたWebサイト・Webサービス・モバイルアプリと言えば、どんな例が挙げられるでしょうか?例えばFacebookやLINEと言った誰もが使うサービスは、UI/UXが優れていると言えるでしょう。幅広い年齢層に利用され、説明書がなくてもほとんどの機能が使えてしまいます。

これらのWebサイトも始めからUI/UXが優れていたわけではなく、試行錯誤の末、現在の形を作り上げてきました。ユーザーの特徴や利用履歴を分析し、どのようにボタンや画像を配置するべきで、最も効果的な文言は何かを検討してきた結果です。
(参考:Facebook画面の変遷2004年から2014年まで

B2C向けのデザインとB2B向けのデザイン

UI/UXを検討する上で難しいのは「何が良いUI/UXなのか」は、ユーザーの特徴や企業の戦略によって異なる点です。B2C向けのWebサイトは刺激的なデザインが好まれる傾向にありますが、B2B向けでは業界標準に従った予測しやすいデザインの方が良いWebサイトと考えられるでしょう。

1-1%e3%80%81%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%82%b9%e3%82%bf%e3%82%b0%e3%83%a9%e3%83%a0%e3%81%ae%e4%be%8bB2Cの例。インスタグラム(https://www.instagram.com/?hl=en

1-1-ge%e3%81%ae%e4%be%8bB2Bの例。ジェネラル・エレクトリック社(http://www.ge.com/

検索エンジンの例

検索エンジンを例に考えてみましょう。

Googleはユーザーが語句を入力し、求める情報を手に入れるのが基本的なユーザー体験です。求める情報に合わせて広告が表示されるため、ユーザーにとっても欲しい情報が参照できると同時に、広告主も確度の高い見込み顧客へ広告予算を投入できます。

このような検索エンジンを実現するために、Webサイトのデザインは極めてシンプルなものになっています。ホームページは検索語句を入力するフォームしかありません。検索結果画面は、関連するWebサイトへのリンクと、広告リンクだけです。

一方で、Yahoo!のWebサイトはGoogleとは異なる哲学で構成されます。検索機能だけではなく、ニュース、オークション、ショッピング、天気、路線など、様々なサービスが利用できるポータルサイトとしての使い方が想定されています。豊富な機能の中から必要な情報を見つけたいと考えるユーザーは、GoogleよりもYahoo!を好んで使うでしょう。

EコマースサイトのUI/UX

同様に、Eコマースの分野では、Amazonと楽天が全く異なるユーザー体験を提供している例と言えます。AmazonのWebサイトの特徴は、欲しい情報が見つけやすいよう最適化・標準化されている点です。

1-1-amazonAmazon(https://www.amazon.co.jp/) 

ところが、楽天では「Shopping is Entertainment!(買い物は娯楽だ!)」という標語に表れるように、サイト内に広告バナーが多数提示され、予想もしなかった商品との出会いが演出されています。Amazonは使いやすいけど楽天は使いにくい、あるいは、その逆の意見が聞かれるのは、それぞれが特定の顧客層に向けてUI/UXを最適化している証拠です。

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楽天(http://www.rakuten.co.jp/) 

まとめ

「何が良いUI/UXなのか」という問いに対して、具体的にこうすればいい、という正解はありません。サイトの目的やターゲット、そしてサイトを訪れるターゲット自身の目的や行動により、良いUI/UXの基準は異なってくるからです。

しかし、「何が良いUI/UXなのか」という定義は存在します。それは、「訪れるユーザーが迷うことなく、心地よく目的を達成できる」ということです。

具体的で絶対的な正解がないからこそ、常にユーザーが何を望んでいるかを考え、改良を重ねていくことが大切です。

 

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