KOBITブログ

ウェブアナリストに必要な力(その2):仮説力

この記事は約 5分 で読めます。

Hypothesis

こんにちは。ウェブアナリストの小川 卓です。

ウェブアナリストに必要な5+1の力の第2回として「仮説力」を紹介いたします。5+1つの力の概要に関しては前回の記事をご覧ください。

ウェブアナリストに必要な5+1の力とは?

 

仮説力

仮説力とは一言で言えば、「分析から気づきを発見するための力」になります。つまりなんとなくデータを眺めて「多い」「少ない」「良い」「悪い」で終わるのではなく、何を分析するかを決め、データを見て、気づきを発見し、改善案を出すというプロセスを実行出来ることを指します。

こうやって書くと「難しそう!」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。確かに簡単ではありません。しかし分析の方法を学んでしまえば、後は経験値になります。それでは、この「分析方法」と「経験値」はどのように貯めれば良いのか?その方法を紹介いたします。

どうやって分析すればよいの?

分析のプロセスは以下の通りとなっています。

process

そして実はこのKOBIT ブログで以前、各ステップを具体的に紹介する全7回の連載を書いております。以下の記事群をぜひ参考にしてみてください!

ウェブサイト改善プロセスを学ぶ:Part1 ヒアリングの実施(チェックシート付き)

 

ウェブサイト改善プロセスを学ぶ:Part2 「2つの視点」でサイトを利用する(実例付き)

ウェブサイト改善プロセスを学ぶ:Part3 分析の基本方針を決める

ウェブサイト改善プロセスを学ぶ:Part4 解析ツールの設定を確認する

ウェブサイト改善プロセスを学ぶ:Part5 ウェブサイトの分析を行なう

ウェブサイト改善プロセスを学ぶ:Part6 気付きから改善方針を決める

ウェブサイト改善プロセスを学ぶ:Part7 改善施策を考える

経験値はどのように貯めればよいのか?

筆者は経験値は2つの方法によって貯まっていくと考えています。

1つ目の方法は「自らサイトの分析の回数を増やす」というものです。これはわかりやすいですね。自社サイトの分析に携わるのであればいろいろな視点(例:集客・サイト内動線・継続利用・レコメンド・フォーム・ランディングページ)での分析を行うことです。ツールベンダー・代理店・コンサルティング会社のようにお客様のサイトに携わることが多い場合は、いろいろな種類のサイトを分析を行うことです。筆者は毎年数十サイトの分析を自ら行っています。

しかし、「分析をする時間がそもそもない」という課題や思いを持っていらっしゃるのではないでしょうか。ウェブアナリストを専門職としている人はまだまだ多くありません。筆者が顧問となっているウェブ解析の団体「ウェブ解析士」でも以前行ったアンケートで、ウェブアナリストとして専属(あるいはメイン)で従事している人は2割程度でした。

個人的にブログやソーシャルメディアを使っているのであれば、それらの簡単な分析を行うだけでも経験値はたまります。週末にちょっと見てみたりするのも良いスタート地点でしょう。また長い時間が取れないとしても「1週間に1時間」でも良いので、仮説を考えてデータを見てみるというのも重要です。

もう1つの方法は、「知見を貯めてその内容を発信する」ということです。具体的には「必要な力その4:情報収集力」「必要な力その5:情報発信力」の記事で紹介をいたします。社内あるいは社外での情報を収集し学ぶ。しかし、それで終わるのではなく、社内メーリングリスト・個人ブログ・社内勉強会・セミナーなどでそれらをまとめて自分のコメントや知見を沿えて発信をしていくという事で知識をちゃんと経験値に変換出来るようになります。

5つの力の中で最も取得に時間がかかるのが「仮説力」です。しかしウェブアナリストにかぎらず、どの業務・業種でも重要な力なのではないでしょうか。まずは今回紹介した、分析の型を元に、一度でも良いので自分で通して分析をしてみることが大切です。そこから様々な気付きや、自分なりの分析方法が見つかるのではないでしょうか。

今回は「仮説力」を紹介いたしました。次回は「施策実行力」について紹介いたします。お楽しみに!

 

小川卓 プロフィール画像

【プロフィール】

小川 卓(おがわ たく)

ウェブアナリストとして、マイクロソフト・ウェブマネー・リクルート・サイバーエージェント・アマゾンで勤務後、フリーに。複数社の社外取締役やデジタルハリウッド大学院の客員教授として活動.。コンサルティング・勉強会・執筆に従事。

主な著書に「ウェブ分析論」「ウェブ分析レポーティング講座」「漫画でわかるウェブ分析」「Webサイト分析・改善の教科書」「あなたのアクセスはいつも誰かに見られている」など。


さあ、KOBITをスタートしよう。