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ウェブアナリストに必要な力(その1):設計力

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こんにちは。ウェブアナリストの小川 卓です。

ウェブアナリストに必要な5+1の力の第1回として「設計力」を紹介いたします。5+1つの力の概要に関しては前回の記事をご覧ください。

ウェブアナリストに必要な5+1の力とは?

 

それでは早速1つ目の力「設計力」を紹介いたします。

 

設計力

クライアントやサイトの理解をすることにより、(主に)サイト上での計測と分析要件に落とし込むことが出来る力を指します。こちらを実現するには3つの更なるスキルが必要になります。その3つとは「ビジネスとユーザー行動の理解」「ゴールとActionableなKPIへの落とし込み」「分析要件に基づいた実装への落とし込み」になります。

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それぞれについて解説をしていきます。

 

ビジネスとユーザー行動の理解

こちらは様々な方法やメソッドがあります。有名なものでいれば3C分析・4P、そしてカスタマージャニーやコンセプトダイアグラムなどの手法もあります。筆者としてはサイト関係者(クライアント・代理店・制作会社・社内上長など)と一緒にワークショップを行う事を推奨します。そして可能であれば自分がモデレーターを務める事ができるようになるのが理想です。

筆者はコンセプトダイアグラムという手法を使うことが多いです。コンセプトダイアグラムに関しては、清水さんの書籍やサイトなどをご覧ください。

コンセプトダイアグラムでわかる [清水式]ビジュアルWeb解析

https://www.amazon.co.jp/dp/B00USYPQCA

このプロセスで大切なのは、自分がサイト・ビジネス・ユーザーの理解をしっかり行うこと、そして関係各位で理解や認識を揃えることになります。このステップが疎かですと、KPI設計や分析のタイミングで目的のズレ(「こういうつもりではなかった」)が起きてしまうので整理をしておきましょう。ワークショップを行わなくても関係各位での共有理解や認識だけはしておきましょう。

ゴールとActionableなKPIの設計

方向性を整理した上で、ウェブアナリストとしてはそれを計測可能なゴールやKPIに落とし込む必要があります。ゴールやKPIの設計方法は多種多様であり、1つの正解があるわけではありません。KPIについての連載ではないので、ここでは詳細は割愛しますが、筆者がオススメしているのは「SMART」というフレームワークに則ってKPIを決めることです。

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KPIの候補を出した後に、各KPIを上記5つに当てはめてみましょう。特に大切なのは「Actionable」であるということです。KPIを設定しても、該当指標を改善するための施策が行わなければ目標達成には繋がりません。自分なりのKPIフレームワークを武器として持ちましょう。

 

分析要件に基づいた実装

価値ある分析を行うためには、必要なデータを正しく取得する事が大切です。商品別の情報が見たくても、まとまった状態で計測されていれば商品別のデータが見れません。逆にデータを不必要な細かく取りすぎることにより、後で集計の手間が増大してしまいます。

必要なツールを選ぶのも大切ですが、そのツールでどういったデータを取得をするかというルールや条件決めはもっと大切です。そのためには、「分析要件」からはじめることが大切です。

何を分析したいのか → そのために何を取得するべきなのか

という整理の仕方が大切です。筆者は「分析要件シート」を作成することが多いです。(すいません、ほぼモザイクですが)以下はその例です。

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見出しは以下の通りとなっています

「分析目的」

「検討事項」

「分析と想定施策」

「分析・改善の目的」

「分析のために必要なGA実装」

 

という内容になっています。まず「分析目的」から入っていき、それをどう活用し、実装に落とし込むという流れで整理を行っていきます。こちらも関係各位で共有・議論することで目指す方向性を明確にすることができます。

 

今回は「設計力」を紹介いたしました。次回は「仮説力」について紹介いたします。お楽しみに!

 

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【プロフィール】

小川 卓(おがわ たく)

ウェブアナリストとして、マイクロソフト・ウェブマネー・リクルート・サイバーエージェント・アマゾンで勤務後、フリーに。複数社の社外取締役やデジタルハリウッド大学院の客員教授として活動.。コンサルティング・勉強会・執筆に従事。

主な著書に「ウェブ分析論」「ウェブ分析レポーティング講座」「漫画でわかるウェブ分析」「Webサイト分析・改善の教科書」「あなたのアクセスはいつも誰かに見られている」など。


さあ、KOBITをスタートしよう。