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ウェブアナリストに必要な5+1の力とは?

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こんにちは。ウェブアナリストの小川 卓です。

今回から新連載として、ウェブアナリストにとって必要な「5つの力」を紹介いたします。この5つの力を身につけることで、より精度が高い改善案や、大勢の人にインパクト与える成果を出せるようになります。既に身につけている力もあれば、自分は確かに「ここは弱い」というものもあるかもしれません。ぜひ、どこを伸ばせば良いかを本連載を通じて考えてみていただければ幸いです。

ウェブアナリストではなかったとしても、ウェブマーケティングに関わっている方であれば重要な能力なので、アナリストではないよ!という方も参考にしてもらえればうれしいです。

ウェブアナリストが必要な5+1の力

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今回は第1回ということで、まず5+1の「力」の概要と、その能力がどこで活きるかを紹介します。

設計力

ウェブサイトのゴールやKPIなど目指すべき方向を決めるための力。また、それらの数値を取得・分析するためにどのようなツールで、どういったデータを取得するべきかを決めて(必要に応じて)実装をするための力。「どの山をどういう風に登るか、そしてその準備を行う」といった感じのプロセスになります。対象サイトや会社によって、初期状態が大きく違うので、さくっと終わることもあれば、難易度がものすごく高いケースもあります。

仮説力

ウェブサイトを利用しているお客様の事を理解する、あるいはユーザーとしてサイトを(同業他社も含め)利用することで、分析の方針や方向性を決めるための力。データはなんとなく眺めても気付きが無いので、「こういったデータを分析する」を決める必要があります。例えば「ランキングが各ページの目立つ位置においてある」⇒「利用率は?利用するとコンバージョン率に良い影響があるのか?」といった形です。伸ばすためには、仮説を出すアイデア、分析プロセスとツールで出来ることの理解が重要になってきます。「ウェブアナリスト」の一番コアなスキルになります。

施策実行力

分析を行い改善案が生まれても、施策がサイトに反映されなければサイトは改善しません。ウェブアナリストの役割はビジネスに貢献することですので、この施策実行力は大切な能力です。ウェブアナリスト自身が施策を実行することはないので、厳密には「施策実行(してもらう)力」です。この力は2つに分けることができます。

まずは、施策が実行されやすそうな施策を考えるための力が必要です。改善案をどのように考えるかという引き出しや手法が重要です。次にそれをわかりやすく・説得力をもって伝えるための力が必要です。また、施策を実行しやすくするためのツールや環境を整えることをお手伝いすることも求められるかもしれません。

情報収集力

ウェブアナリストとして業界内(あるいは業界の周辺)の情報はキャッチアップをしておく必要がります。全てを理解する必要はありませんが、自分や会社の状況の基準にあわせて必要な情報かを判断する能力は大切です。自分の業務の効率化、ビジネスの改善に繋がるかもしれません。アクセス解析系のイベントやセミナーに参加したり、ブログやメールマガジンに登録したりすることも大切です。

また社内やお客様の情報収集も必要になります。分析のネタや改善にチャンスを拾えるようになると、貢献度を増すことが出来ます。こういった情報を収集するために必要な能力が次に紹介する情報発信力です。

情報発信力

「情報発信する人に情報が集まる」と私は考えています。社内外で行った取り組みや情報の共有は大切です。事例を共有する場を設けたり、月次のレポートを作成したり、ブログ記事を書いたりなどなど。情報を発信しないと、どういった事に興味があり能力を持っているのかが伝わりません。

「あの人、アクセス解析詳しそうだからちょっと相談してみるか」とか「あの人、こういった情報を集めているようだから、こないだ見たツールを教えてあげよう」といった形で自分(そして自分の取組)を知ってもらう事が、情報収集と発信のループを回す上で大切です。

Agile

ウェブアナリストとして自分を分析して効率化できないポイントがないかを探しましょう。上記の5つの力を身に付けようとすると、それを実行するための時間が必要です。そのためには残業時間を増やすのではなく、まずそれ以外の仕事を減らす、あるいは効率化が必要です。データ出しやレポート作成時間の短縮、コミュニケーション手法の見直しなど出来ないか?自分の作業時間を10%減らすとしたらどこから手を付けますか?

次回から、それぞれの力について具体的な内容や取り組みを紹介していきます。お楽しみに!

 

小川卓 プロフィール画像

【プロフィール】

小川 卓(おがわ たく)

ウェブアナリストとして、マイクロソフト・ウェブマネー・リクルート・サイバーエージェント・アマゾンで勤務後、フリーに。複数社の社外取締役やデジタルハリウッド大学院の客員教授として活動.。コンサルティング・勉強会・執筆に従事。

主な著書に「ウェブ分析論」「ウェブ分析レポーティング講座」「漫画でわかるウェブ分析」「Webサイト分析・改善の教科書」「あなたのアクセスはいつも誰かに見られている」など。

 

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