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VRがさらに浸透する?遂にGoogle Chrome1つでVRコンテンツが閲覧可能に!?

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Hand comes out of a smart phone

「VRが今年のトレンドだ!」と言ってもう2年ぐらい経つでしょうか?SonyやサムスンがVRヘッドセットをリリースしたり、企業がプロモーションの1つとして自社VRコンテンツを顧客に体験したりと、少しずつ前に進んでいますが、そのスピードは非常に緩やかです。

何故緩やかか?それは未だ普段の生活で一般ユーザーがVRコンテンツにアクセス出来ていない点にあると思います。

これまで、Oculus Rift Gearで自分のスマホートフォンを利用してVRコンテンツをアクセスしようとしても、それぞれのコンテンツ専用のアプリのダウンロードをいちいちしなければなりませんでした。1回1回ダウンロードするのも面倒くさいですし、アプリの容量も大きいので、よほどのことがなければない限りダウンロードすることはなかったと思います。

現在の「VRコンテンツの浸透」というテーマにおける課題は、まさに「アクセスのし易さ」なのです。そんな中、2月9日(米国時間)にGoogleは、Chromeブラウザのアップデートを発表しました。今回のアップデートは、なんとWebVRをサポートしています。これによって、ユーザーはChromeブラウザからVRコンテンツにアクセスすることができ、今後そのためにアプリのダウンロードをする必要がなくなります。

WebVRをサポートするChromeブラウザの概要

GoogleもFacebookやSonyのようにDaydream ViewというVRヘッドセットの商品を持っています。しかし、このヘッドセットでもやはりユーザーはVRコンテンツをアクセスするためにアプリのダウンロードが必要でした。

この問題点を打開すべく、GoogleはWebVRサポートを持ったChromeのβ版を昨年2016年の12月に発表しました。そして、今回この最新Chromeがリリースすることが決定しました。

ChromeのWebVRのサポートでは、ユーザーはVRバージョンを持った動画にアクセスしたら、「VRとして閲覧」と選択するだけで、Chromeが頭の動きをトラッキングするようになり、VRコンテンツを閲覧することができます。非常に簡単ですね。

また、VRヘッドセットを持っていない場合でも、「PCから閲覧する」と選択すれば、指やマウスの動きに合わせてそのVRコンテンツを閲覧することが出来ます。

つまり、WebVRサポートによって、ユーザーは1つの動画コンテンツを、クリック1つでVRバージョンとPC用360°バージョンの両方を閲覧することが可能になるわけです。

WebVRサポートは今後のVR業界をどう変えるか?

WebVRによって、VRコンテンツをブラウザから直接アップロード、アクセスできることから、確実にVRコンテンツの数と閲覧数は増えるでしょう。実際、他のブラウザであるFirefoxやMicrosoft Edgeも今後WebVRのサポートを行っていくと述べています。

ただ、Safariを運営するAppleはVRサポートに関するコメントは控えているようです。とはいえ、ネットサーフィンしている時にVRコンテンツに出会う回数は確実に増えていくでしょう。

既に、旅行業界や不動産業界では、店舗で顧客が行きたい旅行先や、住みたい物件の下見をVRを通じて体験させている企業も多いです。これらの2つの業界はVRコンテンツと非常に相性が良いので、今後もVR体験を提供する旅行企業、不動産企業は増えていくでしょう。

しかし、やはり独自のVRコンテンツ専用のアプリを開発し、ユーザーにダウンロードさせなければならなかったことから、いまいち上手く活用できていなかったようです。しかし、これからはアプリを開発する必要もありませんので、より効率的なVR体験の提供が出来るようになりますね。

VRが抱えるもう1つの課題

GoogleによるWebVRのサポートによって、「ユーザーのアクセスのし易さ」の課題は解決できます。ただ、本当にVRを浸透させるには、あともう1つの課題を解決しなければなりません。それは、ずばりVRコンテンツの撮影です。

360°カメラも浸透してきているのですが、なかなか撮影や編集が難しかったりして、VRコンテンツを量産することが出来ていないのが現状です。

現在、多くの企業がより手軽に3−D動画を撮影できるカメラを開発しています。VRが本当にトレンドとして社会現象を巻き起こすのは、まさに「手軽なコンテンツの作成」が可能になってからだと考えられます。

まとめ

VRはコンテンツの作成という点で未だ課題はありますが、今回のGoogle ChromeのWebVRサポートは、VRを浸透させる大きな一歩です。一般ユーザーが気軽にコンテンツを作成し配信することは先の話しになりそうですが、プロモーションとしてVR体験を提供する企業は確実に増えると思います。

先に述べたように、旅行業界や不動産業界はVRコンテンツと非常に相性が良いビジネスです。旅行行く前にVRで雰囲気をつかんだり、これまで数件しか行けなかった物件の下見がVRによって何百件できるようになったりする時代は、すぐそこまで来ていますね。

参照:
MARTECH, Google releases Chrome version with the first browser support for WebVR 
Google Blog, Experience Virtual Reality on the web with Chrome


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