KOBITブログ

IPOを果たしたSnapchatのユーザー数と売上はどうなの?今後の課題は?

この記事は約 5分 で読めます。

スナップチャット

先週Snapchatの親会社Snap Incが株式上場を果たしました。その際、Snap Incは2016年までの広告売上とユーザー数の推移も公開し、両方とも右肩上がりに成長していることを示しました。

しかし、ユーザー数の成長率には問題があり、現在その値は徐々に下がっていることがわかりました。この記事では、Snap Incの成長について言及した上で、今後の課題について考えていきたいと思います。

Snap Incの売上推移

下記の画像は、2015年から2016年にかけてのSnap Incの売上推移を表示したものです。Snapchat広告がリリースされたのは2014年ですが、2016年に急成長を遂げていることが見て分かります。2015年全体のSnap Incの売上は約6000万ドルであった一方、2016年には約4億ドルにまで到達しました。

売上全体の96%は広告収入です。Snap IncはSpectaclesというウェアラブルデバイスもリリースしていますが、全く売上が出せていませんので、今のところ広告収入がSnap Incを支えていると言えます。

広告収入はパートナー企業からも得ていて、3億6000万ドルは自社の広告プラットフォームが、3500億ドルはパートナー企業が広告収入を生み出しています。パートナー企業は主にパブリッシャーで、Snapchatのディスカバーコンテンツ内に広告を表示させ、その売上をSnap Incとシェアしています。

Snap Incの売上推移screen-shot-2017-02-06-at-5-34-50

また、ユーザー1人当たりの売上も公表していて、2016年の1人当たりのユーザーの売上は2.15ドルとなっています。2015年のユーザー1人当たりの売上は0.65ドルですので、231%成長していることになります。

Snapchatのユーザー数推移

下記の画像は、Snapchatのアクティブユーザー数の推移です。ユーザー数の成長は売上に比べると緩やかですが、着実に増えています。2016年末の時点でSnapchatのアクティブユーザー数は1億5800万人で、2015年と比べて48%多い数値となっています。

アクティブユーザー全体の平均アプリ利用時間は25~30分ですが、25歳以上とそれ以下のユーザーで大きくユーザー行動は異なります。

25歳以上のアクティブユーザーの平均利用時間は20分で、平均アプリ起動回数は12回である一方、25歳以下の平均利用時間は30分以上で、平均アプリ起動回数は20回を超えます。Snapchatは若者に支えられていることがわかりますね。

Snapchatのアクティブユーザー数推移screen-shot-2017-02-06-at-6-29-47

アクティブユーザーの利用用途ですが、60%はダイレクトメッセージで写真を送り合っている一方、ストーリーへの投稿は25%に留まっています。やはり、Snapchat本来のクローズドな機能がユーザーには人気のようですね。

Snapchatと言えば、レンズやジオフィルターなどを使って写真と動画にエフェクトを掛けることができますが、投稿されるコンテンツの60%は何かしらの編集が施されています。遊び心満載の点も多くのユーザーを惹き付いている要因と言えます。

しかし課題もあります。下記の画像はユーザー数の増加率の推移を表したものですが、ユーザー増加率は下降傾向にあります。2016年の第1クオーターと第2クオーターの増加率は17%で合った一方、第2/第3クオーターでは7%、第3/第4クオーターは3%まで落ち込んでいます。

ユーザー数の成長率が低いことは、今後の広告収入の成長にも大きく影響しますので、Snap Incの大きな課題と言えます。

Snapchatのアクティブユーザー数の増加率screen-shot-2017-02-06-at-6-51-04

今後のSnapchat

広告ビジネスもユーザー数も成長していますが、やはりユーザー増加率が下降傾向にあるので100%順調とは言えません。広告収入を成長させるには、広告主だけでなくユーザー数も増やしていかなければなりません。むしろ、ユーザー数がより重要になってきます。

上記の増加率推移のグラフを見てもらいたいのですが、北アメリカとヨーロッパでは2016年末もユーザー数は増加していますが、その他の地域の増加率はほぼ0となっています。ですので、今後「いかにアジアなどの地域でユーザー数を増やすか」がSnap Incの課題となってくるでしょう。

現在、アジアではSnapchatの最大のライバルであるInstagramが急成長を遂げています。Facebook社はSnapchatのユーザー体験のほとんどをInstagramアプリ内にコピーして、Snapchatの普及を妨げています。

同じユーザー体験を提供する状態が続くならば、SnapchatはInstagramからユーザーを奪うことは出来ないでしょう。ですので、Snap IncはSnapchatで新たな体験をユーザーに提供することが必須となります。それが出来れば、Snapchatの更なるユーザー数の増加が期待できると思います。

参照:Marketing Land, Snap IPO: With 158M daily users, Snapchat’s parent company made $404.5M in 2016

 


さあ、KOBITをスタートしよう。