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データと施策を1枚で管理する「データ施策カレンダー」作成のススメ

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こんにちは。ウェブアナリストの小川 卓です。

多くの会社では、「アクセス解析や集客などのデータ」と「行った施策」に関しては別々で管理しています。しかし、これでは施策とデータの関係を見ることが出来ず、また見るとしても非常に手間がかかります。本記事では、「データ施策カレンダー」を作るべき理由と、その事例を紹介いたします。

何故、データと施策が分かれているのか?

この2つの情報が分かれている理由は、「担当者が違うから」という割とシンプルな理由のことも多いです。特に会社規模が大きくなると分業化されるため、それぞれの連携が取れていない状態をよく見ます。

しかし、この2つがわかれていると、データも施策も正しく評価出来ません。例えば、以下のような施策管理シートがあったとしましょう。

001各施策の評価も簡単には記載されていますが、サイトのゴールやKPIに関してどういう影響を与えたかはわかりません。

また、以下のようなレポートがあったとしましょう。

日付 1月12日 1月13日 1月14日 1月15日 1月16日
訪問回数 18,424 17,598 18,031 17,938 18,012
コンバージョン率 3.54% 3.49% 3.57% 3.40% 3.54%

このデータだけでは数値が変化しておらず、気付きが何も無いかもしれません。

しかし、データと施策が1つにまとまっていたとしたら…

日付 1月12日 1月13日 1月14日 1月15日 1月16日
訪問回数 18,424 17,598 18,031 17,938 18,012
コンバージョン率 3.54% 3.49% 3.57% 3.40% 3.54%
行った施策 なし なし

CV率を大幅に

改善する予定の施策

なし なし

その場合、「数値の変化が無かった事が問題」ということに気づくことが出来ます。データを見ていると変化がないところは基本見落としがちです。しかし変化が無かった事自体が「成果」だったり「課題」だったりすることもあります。

このような気づきをすぐに発見するために、データと施策は一枚のシートで管理する事が重要になります。

「データ施策カレンダー」の例

下記の図は月単位の重要数値と、施策をまとめたものになります。002

表の上と下にあるがの重要な指標やKPIになります。カラフルな棒の部分が、サイトで行う主な施策のスケジュールを表しています。色の違いはKPIの違いになっています。このカレンダーを利用すれば、CV率を上げる施策を行った月あるいは翌月にCV率が実際に上がったのかを確認することができます(もちろん効果が無かったということも検証できます)。

月単位ではなく、週や日単位でのカレンダーを作ることももちろん可能です。

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上記は日ごとのカレンダーとなっており、左上に全体の目標、中央上に週ごとの数値があります。その下に日ごとのデータが続き、下半分は施策のスケジュールや内容が書かれています。作成頻度は施策の実行スピードや実行数などによって決めると良いでしょう。

最後に

データと施策は別々に管理せず、1枚のシートで見ることのメリットが伝わっていれば嬉しいです。別々に管理することは出来ていても、それを1枚で見られるようにしている企業はまだ多くありません。しかし、このようなカレンダーを作ってしまえば、この1枚で現在の取り組み・進捗・今後の見立て・予定などを確認出来る便利なアイテムになります。ぜひ、作成にチャレンジしてみてください!

 

小川卓 プロフィール画像

【プロフィール】

小川 卓(おがわ たく)

ウェブアナリストとして、マイクロソフト・ウェブマネー・リクルート・サイバーエージェント・アマゾンで勤務後、フリーに。複数社の社外取締役やデジタルハリウッド大学院の客員教授として活動.。コンサルティング・勉強会・執筆に従事。

主な著書に「ウェブ分析論」「ウェブ分析レポーティング講座」「漫画でわかるウェブ分析」「Webサイト分析・改善の教科書」「あなたのアクセスはいつも誰かに見られている」など。

 

※KOBITブログでは、毎月1~2本程度、小川卓さんに記事を寄稿いただいております。
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