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マレーシアブロガーの事例から考える、Instagramを使った口コミマーケティングの重要性

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2016年、東南アジアはInstagramの年と言っても良いでしょう。今年は東南アジアでInstagramのユーザー数が爆発的に増えました。フィリピンでは、2015年から2016年にかけて50%のユーザー数上昇が見られました。

そして、Instagramの人気で見逃せないのがマレーシアです。現在、マレーシアのインターネットユーザーの73%がInstagramのアカウントを持っています。これは香港やシンガポールの数値を超えています。

そんな東南アジアで大流行しているInstagramですが、ビジネスの世界でもかなり重要な役割を果たしています。その重要性は他の先進国よりも高いと考えられています。

この記事では、マレーシアのInstagramマーケティングの現状と事例を述べた上で、如何にInstagramがマレーシアビジネスで重要な役割を果たしているかを考えてみたいと思います。

マレーシアのInstagramマーケティングの現状

既にマレーシアでは、企業や有名人とパートナーを組んだInstagramインフルエンサーが多く存在しています。マレーシアのあるメディアがリストアップした100人のInstagramインフルエンサーの内、32人が2015年の時点で50万人のフォロワーを抱えているようです。

これらのインフルエンサーは、主に新しいトレンドや商品レビューなどを発信したり、それに関連する他のユーザーの写真をシェアしたりしています。こういったInstagramの投稿が、マレーシア人の購買意欲を高め、多くのコンバージョンを生み出しているようです。

インフルエンサーがプロモーションする商品は、自分が良いと思った他社のものもありますが、多くのフォロワーを抱えていることを利用して、自分のブランドを立ち上げ、自社商品をプロモーションしているケースも多く見掛けます。一度多くのフォロワーを抱えているということで、上手く業績を上げることが出来ているようです。

このように、マレーシアでは先進国と変わらないInstagramマーケティングが展開されています。それでは、少し具体的な事例を見て行きましょう。

ファッションブロガーYusofさんの事例

マレーシアのファッションブロガーYusofさんは、10年前に自身のブログを開始しました。彼女のファッションへの見解が多くの共感を得て、今では彼女のInstagramアカウントのフォロワーは82万人と多くのファンを抱えています。

当初はファッションの見解だけを発信していたのですが、世界中を旅行した後、マレーシアでのファッション市場の未熟さを痛感し、Fashion Valetという東南アジアのデザイナーが作った衣類を売るサイトを構築しました。82万人のもフォロワー抱える自身のプライベートアカウントを利用して、Fashion ValetのInstagramアカウントのフォロワーも41万人にも伸し上げました。

このように、Instagramを利用してビジネスを展開しているYusofさんですが、どのような運用をしているのでしょうか?結論から言うと、まさにオーディエンスが親近感を感じるコンテンツマネジメントをしています。

ほとんどの写真が上手く撮れたファッションの写真ですが、たまに自分の子供の写真を載せることで自分をファンにとって身近な存在だと感じさせています。

そして何より重要なのは、よく投稿するファッションの写真のクオリティです。かなり上手く編集しているのですが、それはテレビや雑誌に掲載されている写真と違って、誰でもその質に持ってこれるレベルとなっています。

Yusofさんは「リアルワールド」というコンセプトを何よりも大事にしていて、写真を見ている人が常に「自分だったら」ということをイメージ出来ることを意識して写真の編集をしているようです。こういった意識が多くのファンに共感、親近感を持たせて、Yusofさんのアカウントは大きくなっています。

また、ファッション中心にプロモーションしていたYusofさんですが、最近では違うタイプの商品のプロモーションを行っています。それはクレジットスコアサービスです。

クレジットスコアとは、自分のクレジットカードの利用状況を把握してマネジメントするサービスです。マレーシアでも衣類のオンラインコマースが発達してきていて、ファンの中には上手く自分のクレジットカードのマネジメントが出来ていない人も多いと考えて始めたのでしょう。上手く関連付けられていますね。

何故マレーシアではInstagramマーケティングがより重要になるか?

事例で紹介したInstagramマーケティングの手法は、既に皆さんもご存知だと思います。こういったインフルエンサーマーケティングは、どこの国に行っても重要な役割を果たしてくれると思います。

しかし、マレーシアではInstagramマーケティングがより重要になってくると考えられています。それは宗教上の理由にあります。マレーシアはイスラム教国家で、大衆的なテレビや雑誌の広告には多くの制限が設けられています。ですので、作成するのも大変ですし、上手くプロモーション出来ないケースが多いようです。

一方で、Yusofさんのように、一般ユーザーが皆と変わらない普通の投稿には制限がありません。つまり、Instagramのようなソーシャルメディアを利用したインフルエンサーマーケティングは、マレーシアビジネスにとっては非常に重要な役割を果たすわけです。

まとめ

この記事で述べたことは、マレーシアに限ったことではありません。他の国でも、宗教上の理由とは限りませんが、テレビや雑誌での広告には馴染みのない制限が絶対に存在します。グローバル進出する際、このような制限に戸惑う企業も多いのではないでしょうか?

しかし、ソーシャルメディアである程度の表現の自由を保証されている国ならば、この記事で紹介したInstagramインフルエンサーマーケティングはスムーズに展開することができます。

もちろん、その際現地のインフルエンサーを探さなければなりませんが、一度見つけて一般ユーザーの心を掴むことが出来れば、かなり高い効果を得ることができると思います。今後、世界に飛び立とうとしている企業のマーケティング担当者は是非参考にして下さい。

参照:Forbes, How Instagram Is Changing Southeast Asia’s Advertising Game


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