KOBITブログ

入力フォーム最適化でコンバージョン率を上げる14のポイント

この記事は約 7分 で読めます。

Man filling out an application form online with his digital tablet / man at home looking at blank online survey form on digital tablet

これまで、コンバージョン最適化(CRO)のプロセスについてご紹介してきました。 

これまでのコンバージョン率最適化のステップの記事

コンバージョン率最適化のステップ〜Part1:良いコンバージョン率を定義する
コンバージョン率最適化のステップ〜Part2:ファネル分析による課題発見
コンバージョン率最適化のステップ〜Part3:CRO施策のポイント
コンバージョン率最適化のステップ〜Part4:CRO成熟度モデル
コンバージョン率最適化のステップ〜Part5:CRO海外事例

今回はコンバージョン率最適化のテクニックのなかから、コンバージョンに直結するエントリーフォーム(入力フォーム)の12の改善ポイントを紹介していきます。また、コンバージョン率最適化にあたっては仮説・検証というプロセスが欠かせません。この検証というプロセスも同時に見直すことで、相乗効果を計ることができます。

エントリーフォーム自体を見直す

まずはエントリーフォームそれ自体をみていきましょう。

1.入力完了までのステップと現在地を表示する

入力完了までのステップを明示

フォームが何ページ続くか分からない場合、ユーザーは不安を感じます。全体で何ステップあり、現在どこにいるかを示すと、ユーザーの不安を取り除くことが可能です。「個人情報入力⇒確認⇒完了」というステップを画面上部などに表示すると良いでしょう。特に、決済に関するステップがどこにあるかを示すとコンバージョン率が向上したという報告があります。

2.入力完了までのステップを少なくする

ナビゲーションに10個もステップがあったら、入力する前から“うんざり”してしまうでしょう。入力完了までのステップは少ないほど良いと言われます。ステップを少なくし過ぎて、流れが分かりにくくなったり、一画面の情報量が多くなり過ぎたりするのも問題なので、上手にバランスをとる必要があります。

3.必須・任意の別を表記する

エントリーフォームで必須か任意かしっかり表記する

ユーザーの利便性向上のため、フォームの各要素に必須・任意の別を表示するようにしましょう。「行頭に入れる」「必須だけでなく任意も明示する」といった細かいテクニックもあります。また、必須を意味する「※」マークでは分かりにくいため、「必須」と明記する方が望ましいとされます。

4.任意項目を隠す

任意項目は隠す

入力が任意であれば、ユーザーにとっては邪魔なだけです。ドロップダウンメニューをクリックした場合だけ、任意の入力項目を表示するなど、インタラクティブな仕組みを導入すると、フォームが簡素化されます。

5.記入例を明示する

記入例を明示する

各項目には記入例を明示します。名前や住所など基本的な項目でも、何を入力するべきかが明確になるため、記入例の明示は望ましいと考えられます。入力欄の中に半透明の文字で記載する方法や、入力欄の脇に記載しておく方法などが提案されてきました。

6.フォーム周辺にリンクを置かない

エントリーフォーム付近にリンクを置かない

フォームの入力を確実に完了させることがコンバージョン率向上に寄与します。フォームの周辺に他ページへ遷移するリンクを置いておくと、意図的かどうかに関わらず、フォームから離脱してしまうリスクが高まります。ヘッダーやフッターにあるリンクも同様です。他ページへ遷移してしまう要素は極力排除するようにしましょう。

7.リセットボタンを設置しない

リセットボタンを設置しない

フォームの入力内容を全て消去するリセットボタンを設置してはいけません。検索フォームなどでは入力内容を消して検索をやり直すケースもありますが、Eコマースの購入フォームのようなコンバージョンを期待する場合、入力のやり直しが必要になる状況は考えられません。むしろ、誤って入力内容を消去してしまい、やり直しになるリスクが高まるだけです。

8.クーポンコードの入力欄を表示しない

クーポンコードの入力欄を設置しない

店舗を訪問したユーザーやお友達に紹介されたユーザーなど、特定の条件を満たした顧客に特別な割引サービスキャンペーンを行うのは、強力な販売促進手法です。しかし、全てのユーザーに対して、クーポンコードの入力欄を表示してしまうと、クーポンを持っていないユーザーが「割高で買わなければならない」「損した」といった気分になってしまいます。

Eメールなどで特定のリンクから遷移したユーザーにのみ、特定のクーポンコードを自動入力する。クーポンコードを使用するのは特定のランディングページに限る。上記のような対策を行い、クーポンコードがコンバージョン率に影響しないよう心がけます。

9.割引額を表示する

割引額を表示する

クーポンやポイントシステムなどで割り引きを行った場合、どのくらい安くなったかを明示するようにしましょう。「お得感」の訴求が購入を後押しします。

10.入力項目を簡単な順に並べる

入力項目は簡単な順に並べる

フォームの入力項目の内、最初のうちに入力させる項目は、頭を使わずに入力できるものが望ましいとされます。名前や性別は簡単に入力できますが、「配送日時の指定」はスケジュールを確認しなければいけないので、難しい項目と言えるでしょう。

ユーザーは予定を確認している内に、フォームの入力を止めてしまうリスクがあるのです。簡単な入力項目でフォームを使い始めれば、一旦入力を始めたものは最後まで完遂したいという心理が働くため、コンバージョンへの好影響が期待できます。

11.リアルタイムのエラーチェックを設ける

エントリーフォームにはリアルタイムのエラーチェックを設ける

入力内容エラーが表示され、何度もフォームを送信した経験はありませんか?ユーザー入力に不備がある場合、極力早い段階で通知を行うのが鉄則です。必須項目を飛ばしている、数値欄に文字列を入力している、といった条件はすぐに検出できるので、ユーザー入力に合わせてエラーチェックができます。

12.自動挿入機能によって入力補助を行う

自動挿入機能による入力補助

郵便番号から住所を入力したり、半角と全角を変換したりする機能の実装は必須です。機械的に処理できるものは極力実装し、ユーザーへの負担を減らすようにしましょう。

検証プロセスを見直す

CROは仮説・検証の繰り返しです。検証の仕方が間違っていては、CROの改善が上手に行えません。検証プロセスを見直し、問題の特定と解決策の立案の精度向上を目指します。

13.フォーム項目ごとに離脱率を把握する

入力フォームには項目によって入力の煩雑さが異なり、ある特定の項目の入力時にユーザーが離脱してしまうケースが想定されます。住所入力や日時指定の方法が面倒な場合、そこで離脱してしまうかもしれません。どの項目で離脱しているかを把握し、入力の自動化を進めるなど、項目レベルでの対策が求められます。

14.検証は一度に一つずつ行う

同時に二つの要素を変更すると、その結果がどちらの要素に基づくものかが分からなくなってしまいます。例えば、フォームのデザインとCTAの文言を一緒に変えてしまうと、最終的なコンバージョン率の変化の影響が明らかになりません。どんなに急いでいても、一度の検証では一つの要素のみを変更するようにしましょう。

まとめ

今回は、エントリーフォームの12の改善ポイントと検証にあたってのポイントをご紹介しました。リアルタイムのエラーチェックなどは、もちろん必要ではありますが、メールアドレスの入力途中など、間違えてはいないがユーザーが入力を完了させていないというだけで、エラーが出てくる可能性もあります。せっかくユーザーの負担を減らすための施策が、逆にストレスを感じさせることにならないよう慎重にチェックしていきたいところです。合わせて、「CRO最適化のテクニック基礎〜CTA,導線,文言をどう変えるか」こちらの、コンバージョン率を上げるための具体的なテクニックの基礎もご確認していただけると良いかと思います。次回は、「カゴ落ち対策!ECサイト運営者が知っておくべき10のこと」ということで、カゴ落ちとはなにか、どう対策できるのかをご紹介いたします。


さあ、KOBITをスタートしよう。