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ウェブサイト改善プロセスを学ぶ:Part7 改善施策を考える

この記事は約 6分 で読めます。

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こんにちは。ウェブアナリストの小川卓です。

本連載では「ウェブサイトを分析して改善するためのプロセス」について紹介をしていきます。実際に筆者がどのようなプロセスでサイト分析をしているかをお見せできればと考えております!

「ウェブサイト改善プロセスを学ぶ」連載の記事一覧

ウェブサイト改善プロセスを学ぶ:Part6 気付きから改善方針を決める

ウェブサイト改善プロセスを学ぶ:Part5 ウェブサイトの分析を行なう

ウェブサイト改善プロセスを学ぶ:Part4 解析ツールの確認を行う

ウェブサイト改善プロセスを学ぶ:Part3 分析の基本方針を決める

ウェブサイト改善プロセスを学ぶ:Part2 「2つの視点」でサイトを利用する(実例付き)

ウェブサイト改善プロセスを学ぶ:Part1 ヒアリングの実施(チェックシート付き

 

前回は改善方針について説明をしました。今回は「改善案を考える」という事についてその方法や事例を紹介いたします。分析から気付きを発見し、どのページや集客を直せばよいかを決定。しかし、そこから「具体的なアイデア」はどうすればよいのか?お困りの方も多いかと思います。

改善案はどこから入手すればよいのか?

改善案の出し方は主に2種類あります。その2つについて事例と共に紹介いたします。サイトの特徴やデータの有無などによって使える手法が変わってきます。

手法1:自社内のデータを参考に改善案を考える

以下は筆者のブログのある期間のデータです。こちらでは記事ごとに「ページビュー数」と「訪問回数」をデータとして表示しています。

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また記事ごとに、「すべてのセッション」と「コンバージョンが達成されたセッション」という2行のデータがあります。この2つの数値を割ったものをパーセンテージとして記事ごとに表示しています。ここでの「コンバージョン」の定義は「3ページ以上見てくれた」という設定を行っています。

そうすると当たり前なのですが、記事ごとのコンバージョン率が変わってきます。では、これを元にコンバージョン率を上げるために、どのように改善案を考えればよいでしょうか?考え方はシンプルです。数値が高い記事と数値が低い記事を見比べて特徴を洗い出すのです。高い記事にはどういった共通項があるのか?低い記事にはどういう共通項があるのかを探しましょう。

筆者のブログの場合は

  • 記事の最初に分かりやすい画像を入れる
  • 記事の最後(本文内)に関連記事へのリンクを入れる
  • 定期的に見出しや画像を利用する
  • 記事の最初ににも関連記事へのリンクを入れる

といった記事がコンバージョン率が高い記事の特徴でした。気づきさえ発見すれば改善施策は2つに絞られるます。「アクセス数が多いけど数値がコンバージョン率が悪い記事を見直す」そして「新しい記事を作成するときにコンバージョン率が高い記事の特徴を活かす」ということです。

こちらに取り組んだ結果、筆者のブログのコンバージョン率も倍以上に増やすことができました。悪いものを直し、良いものを活かす。「悪い」「良い」は自社のデータから見つけるという考え方です。

ちなみにKOBITのブログで、私が書いた記事とそれ以外の記事を比較すると、私の記事の方が直帰率や離脱率が低いことがわかります。特に離脱率は18ptも低くなっています。これは、上記の手法を取り入れて書いているためです。

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手法2:同業他社のレイアウトや内容を参考にする

自社でアイデアが出てこない場合は、同業他社のアイデアを参考にするとよいでしょう。サイト内で課題となっているページや導線が見つかったら、同業他社がどのようにレイアウト・デザインをしているかを参考にするのです。

単純になんとなく同業他社を比較しても意味がなく、分析をして得られた気づきの部分をピンポイントで確認することをオススメします。

例えば、物件情報を掲載しているサイトで、物件詳細ページからの離脱が高い事が課題だとしましょう。その時には複数の同業他社の物件詳細を見てみましょう。一番右側の「キャッシュバック賃貸」が自分のサイトだとした時に、こちらのサイトのみ「パン屑リンク(ページ上部にある、現在位置が分かるリンク)」が無いことが分かります。

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これで改善のアイデアが一つ生まれました。パン屑リンクを入れて離脱率が下がるかを確認してみましょう。

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このようにパン屑リンクを入れた結果どうなったかというと、直帰率が5%、離脱率が11%下がりました(注:こちらの「キャッシュバック賃貸」は現在、筆者がコンサルをしているサイトなので実数値が取得できます)。

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今回は改善案を考える具体的な手法を紹介いたしました。次回は改善案のレポートを作成する際のポイントなどを紹介します!お楽しみに!

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小川卓 プロフィール画像

【プロフィール】

小川 卓(おがわ たく)

ウェブアナリストとして、マイクロソフト・ウェブマネー・リクルート・サイバーエージェント・アマゾンで勤務後、フリーに。複数社の社外取締役やデジタルハリウッド大学院の客員教授として活動.。コンサルティング・勉強会・執筆に従事。

主な著書に「ウェブ分析論」「ウェブ分析レポーティング講座」「漫画でわかるウェブ分析」「Webサイト分析・改善の教科書」「あなたのアクセスはいつも誰かに見られている」など。


さあ、KOBITをスタートしよう。