Facebookがローカルビジネス向けに2つの機能の追加をしました。1つはアプリ内予約・注文システム、もう1つはソーシャルレコメンデーションシステムです。未だ一部のユーザーでのみでしかテストされていませんが、世界で利用可能になったら2つともローカルビジネスに大きな影響力を与えるものとなります。順番に説明していきましょう。
名前の通り、Facebookアプリ内で予約やイベントのチケットの購入ができる機能です。去年からFacebookでは、Call to Actionボタンを充実させてきましたが、リンク先のモバイルページを最適化してなく離脱するユーザーを多いことを問題視し、もうFacebook内で全て完結させてしまおうということで、今回の取り組みに至ったようです。
例えば、お腹空いているユーザーが、たまたまあるPizza屋のページをニュースフィードで見つけたら、ページプロフィールから頼みたいものをオーダーすることができます。下は実際の新しいCall to Actionの雰囲気です。
画像参照:Marketing Land, Facebook adds new tools for local discovery and commerce
新しいCall to Actionの実装方法は2通りあって、1つは予約システムを提供しているプロバイダーと契約することです。もちろん、まだアメリカでしかテストされていないので、これらのプロバイダーは全てアメリカの会社のものとなっています。一応紹介しておくと、プロバイダーは以下のものとなります。
Facebookは、こういった契約プロバイダーを広げていくようなので、今後日本でも利用出来るようになるでしょう。
そしてもう1つの方法はメッセンジャーアプリです。新しいCall to Actionボタンを押せば、自動的にユーザーと企業とのメッセージのスレッドが開き予約確認や購買手続きを進めることができます。
例えば、美容院のFacebookページなら、カット、カラーリング、ネイルなどのサービスがセクション毎に分けられていて、ユーザーが予約したいサービスと大まかな時間(Ex. 3:00~5:00)を設定した上で、「Request Time」というCall to Actionを押したら、メッセンジャースレッドがオープンし、企業側から「3:30はどうですか?」というメッセージが「Accept」ボタンと一緒に届きます。ユーザーはその「Accept」ボタンを押せば予約が完了します。
以前から、Facebookはチャットボットからの商品購入や支払い情報の登録などを整備してきましたが、これはその延長線上と考えて良いでしょう。Facebook内コマースをより盛り上げる一手ですね。
この機能は、下記の画像のように「誰かこのエリアでお勧めのヘアサロン知らない?」と地図付きで投稿できる機能です。
それに対し、ユーザーの友達は地図の位置情報を基に自分のお勧めのサロンをコメントすれば、自動的にそのサロンの位置が投稿された地図上に表示され、さらにコメント欄にサロンのFacebookページのリンクが貼付けられます。
画像参照:Facebook Business, Updating Pages to Make it Easier to Interact with Customers
かなり大きいアップデートですね。友人からのお勧めは消費者に大きな影響力を与えるので、しっかり自社のFacebookページを最適化しておきたいところです。レコメンデーションとして情報が地図とコメント欄に乗るには、企業側はしっかり店舗の住所などを登録する必要があります。ユーザーがお勧めしたくてもできない状況は決して避けたいですね。
如何でしたか?どちらもローカルビジネスには必要不可欠な機能となります。未だ日本では利用出来ませんが、今後一部のユーザーでのテストが上手く行けば日本でもローンチすると思いますので、この新しい2つは頭の片隅に入れておきましょう。
参照:Marketing Land, Facebook adds new tools for local discovery and commerce
Facebook Business, Updating Pages to Make it Easier to Interact with Customer