動画広告はブランド認知を向上させ、ターゲットに製品やサービスについてよく知ってもらうための素晴らしい方法の一つです。
CTAってなに?動画広告を作成する際に気をつけたい4つのポイント の記事でも紹介しましたが、従来のバナー広告と比べコンバージョンが2.3倍になった、また好感度が5倍になったというデータもあります。 しかし、ただこれまでのバナー広告の内容を動画にしただけでは、すぐにスキップされてしまいます。
今回は、これから動画広告を始めようと考えているあなたに、動画マーケティング戦略において、ユーザーに興味が持たれやすいとされている2本の軸について説明いたします。
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2015年、Googleが発表したデータによって、”ハウツー”の検索は年間70%のペースで伸びていることがわかりました。動画を通じた学びを人々が求めているなら、それに乗らない手はないですよね。 ”ハウツー”検索に対するニーズを埋める動画にせよ、複雑なテーマをわかりやすく解説する動画にせよ、視覚的に理解を促せることは大きな強みになります。
難解なテーマであっても、ユーモアを織り交ぜることで、ビューアーが楽しみながら学べる工夫も求められているようです。 具体的に多く検索されている”how to”動画をいくつか紹介します。
これは寿司の食べ方という内容で、日本食について興味のある海外の人に刺さっているようです。公開後3週間で200万再生回数を記録しています。
こちらはネクタイの結び方という内容で、再生回数1300万回を超えています。このように字面やイラストだけでは伝わらない内容を動画にするのはとても有効ですね。
定番ですが、料理動画も再生回数が高いですね。こちらもなかなかテキストベースでは伝わない内容です。最初のサムネイル画像のインパクトがとても強くついクリックしたくなります。
もし、ブランドが仕事や人生に影響を与えた人がいるのなら、その影響を受けた人々のインタビューを動画広告として伝えることもまた、マーケティングマテリアルやウェブサイトに載せることと同様に重要になってきます。 動画のため商品やサービス、またそのブランドに対して共感を呼びやすく、新しい顧客が増えていきます。またそのインタビュー対象者がインンフルエンサーであればなおさら良いですね。
例えばこちらの動画は新卒採用のために作られたソニーの社員インタビューです。 見る前と後ではイメージが変わっていると思います。実際に働いている人を感じられるのは、就職活動をしている学生にとって、とても価値の高い情報でしょう。
こちらはANAのビジネスクラスに乗った人の様子や感想が描写されている動画です。体験している人の笑顔を見ると、何だか乗りたくなってきますね。 またそれぞれが、ユーザー自身で撮影したものということもありとても親近感のある動画になっています。
これまで、より効果が出やすい動画のスタイルを紹介してきましたが、ここでは最低限守るべき法則を紹介します。
まず、動画内に期限が切れている情報は入れるべきではありません。例えば以前に別の資料として使った、自社で開催するセミナーの宣伝動画をYoutube広告として再利用するときは、セミナーの開催地・開催日が変わっていないか?担当者の名前が変わっていないか?よく確かめましょう。
また試作段階の動画だったとしてもCTAを必ず作りましょう。詳しくはこちら(CTAってなに?動画広告を作成する際に気をつけたい4つのポイント )で説明していますが、CTAを作らないと動画の成果をテストすることができません。 動画の内容を変えながら、動画の長さを変えながらCTAをクリックされた回数・率を計測することであなたの商品・サービスに合った動画を作成することができます。
動画の長さでいうと、Google が2016年の春に発表した内容では、15秒、30秒、2分17秒の動画があった場合には30秒の動画が最も見られたそうです。しかし、これは動画内容やサービスによっても変わるので、あくまで一つの参考にしてください。
動画広告を行っている企業の多くが、ブランド認知やリード獲得を目的としています。 かなりのシェア数を誇る動画を見るとP&Gの”#女の子らしく”や”Damn Ways to Die(おバカな死に方)”といった、メッセージ性が強い、もしくはユーモアに溢れるものが人気があるようです。
動画によって、聞いてる側にメッセージが伝わりやすく、共感されやすくなる一方で、私自身、ただの広告だと判断した場合にはすぐにスキップしてしまいます。 動画広告を作っていくにあたっては、自分たちのターゲットに響くメッセージを、いかに興味を持ってもらえるように発信できるのかが重要になります。