KOBITブログ

FacebookがO2Oを助ける新しい広告を発表!!リテーラー特化型ダイナミックアドの魅力とは?

この記事は約 6分 で読めます。

using mobile phone in market

先日の記事(ソーシャルコマース時代が訪れる!?Facebook チャットbotの潜在能力を徹底分析)で私は、「Facebookは今後ソーシャルコマースに力を入れていく!」、「今後ソーシャルコマースの時代が来る」など豪語しましたが、少し話しを大きくしすぎたかもしれません。実際、Facebookはチャットbotに支払い機能を持たせて、アプリ内でスムーズに商品購入を行える環境を整えたかもしれません。しかし、今回Facebookがアップデートした機能はソーシャルコマースやEコマースを支援するものではありませんでした。今回追加したサービスは、なんとオフライン店舗の売上を支援する広告サービスです。その名も、Dynamic Ads for Retail (以下、リテーラー特化型ダイナミックアド)。コンセプトを簡単に言えば、「ユーザーが店舗に訪れるような広告を配信できますよ」と言ったものです。つまりO2Oの支援ですね。

それでは、リテーラー特化型ダイナミックアドの概要と魅力について説明していきましょう。

リテーラー特化型ダイナミックアドの概要

フォーマット自体は以前からあったダイナミックアドと変わりません。自社の商品の写真をカルーセル形式で表示させ、ユーザーは商品の簡単な概要や値段を閲覧することができます。

異なる点は2点です。1つ目はターゲティングです。ある店舗がこの広告を利用する際、もちろん興味や関心でターゲットを絞りますが、さらにFacebookが独自に集めた位置情報データを基に、その店舗の周辺に住んで、生活しているユーザーに広告が配信されます。 

そして2つ目は、広告に表示する商品です。リテーラー特化型ダイナミックアドの目的は、「ユーザーが近くにある店舗の在庫を知って、それを店舗まで買いにいく」ということなので、広告を利用する店舗は在庫状態の商品の写真をアップしなければなりません。ユーザーが店舗に訪れた時に在庫切れという状態にならないように、Facebookは広告主に24時間に最低1回は広告に登録した在庫カタログをアップデートすることを義務づけています。

このように、リアルタイムの在庫商品の広告を、店舗に訪れるだろうユーザーに配信し、オフライン店舗の売上を支援するのが、リテーラー特化型ダイナミックアドなのです。

ユーザー側のメリット

広告には、商品の写真、値段、店舗の地図が表示されています。表示される店舗は自分の家の近くにあるので、「欲しい」と思ったらすぐに買いにいくことができます。他にもブックマーク機能があったり、カテゴリータグからその店舗が扱ってる似た商品もブラウジングできます。

最大のメリットは、やはり在庫がある商品しか表示されない点でしょう。「3日間セール」と唱ってセール商品が紹介されているチラシを見ますが、実際店舗にいったら「すいません!売り切れちゃいました」という状況はよくあります。もちろん、数分単位で在庫状況を更新されないので、リテーラー特化型ダイナミックアドを閲覧して店舗に向っている間に売り切れるというケースはあるでしょう。しかし、チラシとかの従来の広告に比べたら、「売り切れちゃいました」と言われることは少なくなるのではないでしょうか?

店舗側のメリット

まず1つのメリットはターゲティングにあります。今回の広告は、「誰が広告をみるか?」ではなく「誰が店舗に訪れるか?」を焦点を当てたターゲティングとなっています。先述したように、そのターゲティングはFacebookが独自で集めた位置情報を基に行われます。詳しい情報は分かっていませんが、例えばFacebookやInstagramでユーザーが行ったチェックイン情報などでしょう。

そしてもう1つ大きなメリットがあります。これはMarketing Landが述べてたのですが、なんと広告配信によってどれくらいの訪問があったかを効果測定できるようです。O2Oの難解と呼ばれることの1つに、如何にオンラインがオフラインに影響を及ぼしたかなのアトリビューション分析です。これが本当に可能であれば、ソーシャルメディアの広告サービスでは革命的なものになりますね。

まとめ

このリテーラー特化型ダイナミックアドは、数ヶ月以内にリリースされるようです。ですが、全ての店舗で利用出来るわけではありません。どうやら大都市エリアでは利用出来ないとも言われています。理由としては、大都市エリアだと店が密集していて、ユーザーが訪れている店舗などをトラッキングするのが難しいからだそうです。

最後にこの新しい広告のデメリットを簡単に考えたいと思います。ずばりそれは、店舗毎に広告運用しなければならないと言う点です。これまで、ソーシャルメディアの広告運用といえば、それ専門の部署が設けられて本社から運用されるというケースが多かったと思います。なかなか店舗別に運用させている企業は少ないのではないでしょうか?しかし、リテーラー特化型ダイナミックアドでは24時間に1回在庫情報をアップデートしないといけないので、リアルタイムに在庫状況をチェックできる店舗が行わなければならないでしょう。ここで問題になるのは人的リソースです。店舗毎に広告運用担当者を配置するのは時間が掛かると思います。そこが、この新しい広告のデメリットだと思います。

とはいえ、上手く運用出来ればユーザーにとっても便利ですし、店舗の売上向上も出来ます。まだ、全体リリースはされていませんので、今の内に準備しとくのも良いかもしれませんね。

参照:Marketing Land, Facebook’s new retail ads show in-store product availability, can be aimed at likely visitors


さあ、KOBITをスタートしよう。