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2017年に約10億円の広告収入が期待されるSnapchatのユーザー現状と今後の広告動向予想

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Taking photo on smart phone concept.

9月6日に公表されたeMarketerの資料によれば、Snapchatは2017年に9億3550万ドル、2018年には17億ドルの広告売上を生み出すと予想されています。2013年のFacebookからの30億ドルでの買収話しを断った時は、この業界の誰もが耳を疑いました。

しかし、上に記述した売上を本当に達成できれば、FacebookやInstagramを追撃する大きな一歩となるでしょう。今回はそんなSnapchatのユーザー現状と、今後の広告事業の動向予想について考えていきたいと思います。

Snapchatユーザーの現状

Snapchatのデイリーアクティブユーザーは1億5000万人で、アメリカ人の32%が同ソーシャルメディアを利用しています。ちなみに、Instagramのユーザー数は5億人で大きくSnapchatを突き放していますが、世界中でSnapchatユーザー数が増えていることから、今後この差はどんどん縮まることでしょう。

ただSnapchatの価値はユーザー数ではなくユーザー層の特徴にあると言えます。下の画像は、comScoreによる各ソーシャルメディアユーザーの年齢層の割合を表しています。見て頂ければ分かると思うのですが、なんとSnapchatユーザーの46.8%、ほぼ半分が18歳〜24歳です。25歳〜34歳のユーザーも29.2%も占めているということで、76%のユーザーが35歳以下だということがわかります。

この凄さは「今日本の若者に人気のソーシャルメディア」と称されるInstagramと比べてみれば分かります。Instagramユーザーの22.9%が18歳〜24歳で、25.6%が25歳〜34歳でした。

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画像参照: Marketing Land, eMarketer: Snapchat on track for nearly $1 billion in ad revenues next year

もちろんユーザー数の母体がInstagramの方が多く、現在では35歳以上のユーザーも増えているからこその結果ではあります。実際に18歳〜34歳の絶対的ユーザー数はInstagramの方が多いです。数年前のFacebookからInstagramに若者が流れたのは、若者の親世代、上司がFacebookを開始したことに原因がありました。

同様に現在、親、上司世代も徐々にInstagramの利用を開始しています。つまり、今まさに若者ユーザーがInstagramからSnapchatに移動し始めている瞬間だと思います。それを考えると「若者のソーシャルメディアの代表」称されるベキなのは、Instagramではなく76%もの若者が占めるSnapchatなのではないでしょうか?

今後のSnapchatの広告

Snapchatはアプリ内のDiscoverやStoriesのセクションで広告枠を販売しています。現在のSnapchatのソーシャルメディア広告市場でのシェアは2.3%で、先述したように2017年には9億3550万ドルもの売上を達成すると予想されています。中心となっている広告枠はDiscoverです。実際、現在のアメリカでのSnapchat広告収入の43%はDiscoverの枠から生み出されているようです。

しかし、今後Storiesセクションからの広告収入もSnapchatは力を入れていくだろうと予想されています。それに向けて、SnapchatはStoriesセクションのローカルStories機能をアップデートすることを発表しました。

ローカルStories機能のアップデート

ローカルStoriesとは、各地域で行われているイベントで撮影されたSnapchat動画をキュレーションして、そこに住んでいるユーザーだけにそのコンテンツが配信される機能です。イベントに参加した色んなユーザーのSnapchat動画がまとまって見れるということで、非常に人気のある機能の1つです。

実は意外にもこのキュレーションで行われてた手法は自動ではなく手動だったのです。SnapchatにはInstagramのような#ハッシュタグ機能がないので、目視で各イベントの動画を認識し、人の手でコンテンツをまとめていたのです。ですので、これまで配信されてきたコンテンツは、世界的に有名なライブやスポーツに限ったもので、よりコアなローカルStoriesは配信されませんでした。ですので、ローカルと言ってもカルフォリニアで配信されるローカルStoriesは、ニューヨークで行われているテニスの全米オープンだったりします。

今回Snapchatが発表したアップデートは、このローカルStoriesで配信されるコンテンツをよりコアなものにしていくというものでした。なんとその範囲は大学のキャンパスレベルだとのことです。例えば、大学にいればリアルタイムに行われている大学のイベントのローカルStoriesが配信されるというわけです。

より狭いレベルでのイベント動画をキュレートしていくということで、業界内ではSnapchatが手動ではなく自動キュレートの技術を確立したと噂になっています。実際、これまでニューヨークとロサンゼルスオフィスで手動キュレートしていた従業員15名を解雇したという情報も出ています。

今回のアップデートの背景には、InstagramがローカルStoriesと同様の機能を取り入れたことにあります。しかもInstagramの場合、#ハッシュタグを基にキュレートできるので、Snapchatよりも効率的かつコアなコンテンツの配信が可能でした。やはり、Snapchatとしても自社がオリジナルである機能が、コピーに負けるのは広告事業において不利と考えたのでしょう。これが今回のアップデートの経緯だと私は考えます。

まとめ

eMarketerが予測したSnapchatの2017年の広告収入の値が当たるかどうかはわかりませんが、収入が増えることは間違いなく起こるでしょう。今後、35歳以上のユーザーも増えると思いますが、ここ2年は若者ユーザー中心のソーシャルメディアとして認識されると思うので、若者向けの広告を打つならSnapchatはしっかり視野に入れておきたいですね。

DiscoverとStoriesの2つの広告枠を販売していて、現在はDiscoverが人気ですがStoriesも見逃せないところです。今回アップデートだれたローカルStoriesがSnapchatの広告事業にどのように関連していくかは分かりませんが、SnapchatがStoriesセクションでの広告枠に力をいれていくことは確かなので、今後の動きにより注目していきたいですね。

参照 :Marketing land, 
Snapchat’s Local Stories shift could help it fend off Instagram’s Live Stories clone
eMarketer: Snapchat on track for nearly $1 billion in ad revenues next year


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