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ウェブサイト改善プロセスを学ぶ:Part5 ウェブサイトの分析を行なう

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こんにちは。ウェブアナリストの小川卓です。

本連載では「ウェブサイトを分析して改善するためのプロセス」について紹介をしていきます。実際に筆者がどのようなプロセスでサイト分析をしているかをお見せできればと考えております!

「ウェブサイト改善プロセスを学ぶ」連載の記事一覧

ウェブサイト改善プロセスを学ぶ:Part6 気付きから改善方針を決める

ウェブサイト改善プロセスを学ぶ:Part5 ウェブサイトの分析を行なう

ウェブサイト改善プロセスを学ぶ:Part4 解析ツールの確認を行う

ウェブサイト改善プロセスを学ぶ:Part3 分析の基本方針を決める

ウェブサイト改善プロセスを学ぶ:Part2 「2つの視点」でサイトを利用する(実例付き)

ウェブサイト改善プロセスを学ぶ:Part1 ヒアリングの実施(チェックシート付き

 

 第5回はいよいよ、ウェブサイトの分析を進めていきます。人によって分析の進め方は違うかと思いますが、筆者以下の様な形で分析を進めます。

分析する内容を洗い出す

筆者は分析の内容と取得するデータをExcelで記録・保存していきます。1回の分析あたり大体15~25くらいのシートを作成して作業を行っています。

■シート見出し例

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まず最初のMEMOシートには主に分析の期間・デバイスを分けて分析を行うのか・利用する目標の番号・URLや変数などで考慮しないといけない内容も書いてあります。そして、Part3で洗い出した分析のポイントや見るべき主なレポートも記入をしています。

■分析内容メモ

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定義などをまとめておく

2枚目のシートには分析をする上で参照することが多い情報を記載しておきます。代表的なものが「URL構造」です。URL・ページ名・取得している変数や備考などが記載されます。デバイスごとにURLやページ名が違う場合もその旨記載されています。特に重要な変数に関しては変数表を貼ることもあります。

■URL構造のシート

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データを取得して加工する

それ以降のシートは、分析したい内容ごとのデータ群を解析ツールから取得して貼っていきます。例えば以下のシートは流入元のデータが入っているシートになります。上が大分類、下が参照元ごとになっています。なお、データを取得する際には、取得したレポートのURLを必ず記載するようにしています。これは再度確認が必要な場合に役立ちますし、別の人に数値やデータを確認してもらう際にも便利です。

■流入レポート

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データから気付きを発見し(追加テータの有無が必要か判断)するために、グラフや表の色付けも行ってしまいます。ただし複雑なグラフを作る場合は、データとグラフを別々のシートで作成することもあります。この辺りはその時の雰囲気で決めています。下記はデータを元に別シートで集客施策の評価を行うグラフを作ったパターンです。

■流入元別のバブルチャート

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シートに関しては色分けをして活用しています。大体3~4色使うのですが、以下のような意味をもたせています。

色1:データを取得したけど未整形

色2:データを取得して加工も終わった

色3:加工も終わり資料(パワーポイント)への反映も行った

色4:データを出してみたけど結局気付きが無く使わなかった

といった分類になります。色付けをしておくことで振り返りを行ったり、データの活用忘れを防ぐこともできます。

 

最初のシートで分析方針を決めて、基本的にはその流れに沿って進めていくのですが、データを取得して分かることも沢山あり、何かしら気付きがあった場合は更に深掘りを行うためのデータ出しも行います。ただ基本的な流れは最初に作っているので、逸れすぎないように注意しています。

データ出しを行う際に、常に気を付けないといけないのは、「なぜそのデータを今取得しようとしているのか。取得することによって何が分かるのか」を考え続けることです。そうしないと「使えないデータ」がどんどん増えてしまい、作業工数が増大します。

 

必ず見る指標に関してはデータ取得を自動化

定番で見る数値(例:訪問回数やコンバージョン数の推移、デバイス別のアクセス数、よく見られているページや時間×曜日別のアクセス数など)に関しては、データ取得を自動化済みです。Analytics EdgeやGoogle SpreadsheetのGoogle アナリティクス公式プラグインを有効活用しています。これらサービスの使い方などは、以下の2つの記事参考になるかと思います。

すぐに活用!ExcelからGoogle アナリティクスのデータを直接取得!楽に集計・分析が出来る無料プラグイン「Analytics Edge」(活用編)

Googleスプレッドシートの公式Googleアナリティクスプラグインを活用して楽にデータ取得&レポート更新!(レポート運用&活用編)

自動化して取得しているデータは改善施策を考えるための目的ではなく、サイトの特徴を把握して追加で分析するポイントが無いかを把握するために利用しています。また分析をする前に数値を確認して、理解を促進する用途でも使えます。

 最後に 

割と自由というか適当(俗的な意味の方で)な部分が多いかと感じた方も多いのではないでしょうか。あくまでも筆者の場合ですので、他のウェブアナリストの方はどうかわかりません(笑)。

筆者は基本的な方針を決めておき、後はデータを取得しつつその都度考えています。この辺りはもう少し定型化できるイメージはあるのですが、分析を初めてしまうとやはり思い通りにいかないことが多いので、毎回一からExcelファイルを作っている感じです。

というわけで、分析の作業をどのように進めているかを紹介いたしました。次回は、分析結果から施策をどのように考えているか?を紹介いたします。お楽しみに!

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小川卓 プロフィール画像

【プロフィール】

小川 卓(おがわ たく)

ウェブアナリストとして、マイクロソフト・ウェブマネー・リクルート・サイバーエージェント・アマゾンで勤務後、フリーに。複数社の社外取締役やデジタルハリウッド大学院の客員教授として活動.。コンサルティング・勉強会・執筆に従事。

主な著書に「ウェブ分析論」「ウェブ分析レポーティング講座」「漫画でわかるウェブ分析」「Webサイト分析・改善の教科書」「あなたのアクセスはいつも誰かに見られている」など。


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