Facebookの広告技術のアップデートは非常に速いです。ここ1年のアップデートを簡単にピックアップすると以下のものとなります。
他にもまだまだありますが、挙げだすとキリがないのでこの辺で勘弁してください。さて、このようにFacebookは多くのアップデートを繰り返しているわけですが、同時に広告値段や人気の広告タイプも少しずつ変わっていることが分かりました。今日はその調査結果を紹介していきます。
CPMとは1000インプレッション当たりのコストのことを指します。これが年々上昇していることが分かりました。毎クウォーター10%ずつ伸びているようです。理由としては、最初に紹介したようなFacebookの絶え間ないアップデートによる広告効果の向上です。
2016年第2クォーターに行われた調査によれば、e-commerceとゲーム会社のFacebook広告によるROASが1年で75%伸びているという結果がでました。Facebook離れと言われながら、ニュースサイトしての位置づけを確立したことで、今ユーザー数に関しては安定していると言われています。
こういったユーザーのFacebookへのコミットメントも、なかなか多くの会社がFacebook広告から抜け出せない理由でしょう。実際、企業のFacebook広告予算は去年に比べると200%上昇しています。
色んな広告タイプがここ数年で生まれましたが、中でもカルーセルタイプの広告がトレンドとなっています。特にe-commerceビジネスに人気のようです。理由は非常にエンゲージメントとコンバージョンレートが高いからです。1つの投稿の中に複数の写真をショウウィンドウのように入れることが出来ることが、ユーザーにとっては新しい体験で楽しいのでしょう。
最近では、e-commerceビジネスだけでなくアプリゲーム関連のカルーセル広告も増えています。このカルーセル広告からのアプリのダウンロードが非常に多いからとのことです。実際、ゲーム会社によるカルーセル広告の利用は前回のクォーターよりも29%上昇しています。
しっかりとしたデータは未だ出ていませんが、注目されたキャンバス広告はいまいちという感じがします。あまり出くわすことがないですからね。手間だからでしょうか?
理由は何にせよ、Facebookはあらゆるアップデートをまずは試すことに重点に置いているように思われます。カルーセルのように上手くいくものもありますが、キャンバス広告のようにいまいちと思われているものもあります。
しかし、このような頻繁なアップデートが新たなユーザー体験を生み出し、未だソーシャルメディア界のトップを走ることを可能にしています。ユーザー体験が維持されれば、マーケターも離れないでFacebook広告への投資は増え続けるという流れを上手く利用していますね。
このスタンスは変わらないでしょうから、今後もFacebook広告のアップデートは注目していきたいですね。
参照:Marketing Land, A look at Facebook’s carousel ad and the latest pricing trends on the network