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ウェブサイト改善プロセスを学ぶ:Part2 「2つの視点」でサイトを利用する(実例付き)

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こんにちは。ウェブアナリストの小川卓です。

 今回から数回に分けて「ウェブサイトを分析して改善するためのプロセス」について紹介をしていきます。実際に筆者がどのようなプロセスでサイト分析をしているかをお見せできればと考えております!

「ウェブサイト改善プロセスを学ぶ」連載の記事一覧

ウェブサイト改善プロセスを学ぶ:Part8 改善提案レポートを構成して作成する

ウェブサイト改善プロセスを学ぶ:Part7 改善施策を考える

ウェブサイト改善プロセスを学ぶ:Part6 気付きから改善方針を決める

ウェブサイト改善プロセスを学ぶ:Part5 ウェブサイトの分析を行なう

ウェブサイト改善プロセスを学ぶ:Part4 解析ツールの確認を行う

ウェブサイト改善プロセスを学ぶ:Part3 分析の基本方針を決める

ウェブサイト改善プロセスを学ぶ:Part2 「2つの視点」でサイトを利用する(実例付き)

ウェブサイト改善プロセスを学ぶ:Part1 ヒアリングの実施(チェックシート付き

 第2回は「対象サイトの理解」になります。ヒアリングを行ったらいきなりアクセス解析ツールなどにログインをしてデータを見るのではなく、対象サイトの理解をするために2つの視点でサイトを利用し、理解を得て、気付きをまとめていくというプロセスになります。実際にKOBITのサイトを例にとって、どのような事を行っているのかを紹介します。

全体のプロセスに関しては第1回の記事をご覧ください。

2つの視点でサイトを利用する

「ユーザーとしてサイトを利用する」時に行う内容は主に2つあります。まずはユーザーになりきってサイトを利用して、感じたことをひたすらメモしていくという事です。以下はKOBITのトップページKOBITとは?の2つのページでのメモになります。

KOBITのトップページ(ユーザー視点)

KOBITというサービスをソーシャルメディアで見たので、検索してサイトに来てみた。

Topページ
001

ファーストビューに「次の一手が思いつく。だから、ドンドン進化する」

と書いてあるが、どういったサービスなのだろうか?初回レポート30日間保障とあるが、レポートを作るサービス?横にお問い合わせボタンがあるけど、いきなりお問い合わせするのもあれだし。。。

あ、メニューに「KOBITとは?」とある。こっちで詳細を見てみよう。

KOBITとは?(ユーザー視点)

KOBITとは?

002

「すべての、意思決定を、最適化する」とある。うーん、どうやってやるんだろう?
3つの特徴を見てみるか。やはりなんかレポートを作ってくれるサービスのようだ。パワーポイントで毎月送ってくれるみたいだし。

でもどんなデータを使うのだろう?後は値段とかレポートのサンプルとか見てみたいな。そういったメニューは無いかな???

このように気付きを羅列していき、次のステップである分析の仮説出しの材料にします。また同業他社がいる場合は、同じような形で同業他社のサービスを利用して、気付きを書いていくとよいでしょう。それぞれのサイトの良いところ・悪いところが見つけやすくなります。

もう1つは「アナリストとしてサイトを利用する」ということです。こちらはユーザー視点と同じタイミングで行っていきます。各ページでUIや内容などが気になる部分を列挙していくという形です。この作業も、次のステップである分析の仮説出しの材料します。またURLとページの対応表なども同時に作ります。以下は先ほどの2ページをアナリスト視点で利用した場合の気付きです。

KOBITのトップページ(アナリスト視点)

001・最初にファーストビューでどういったサービスかを明確に書いたほうが良いのでは

⇒GAと連携してレポートを自動で作れるサービスであること

・よくあるお悩みとケーススタディのエリアがクリック出来ることがわからない

・TopページではKOBITブログとあるが、グローバルナビでは「トピックス」になっていてわかりにくい

・「初回レポート30日間完全返金保証」のところをクリックするといきなりお申込みフォームに飛ぶが、文言と飛び先があっておらず、このリンクをクリックした場合の離脱率や戻り率が高そう

KOBITとは?(アナリスト視点)

002

・ KOBITとは?のところに3行テキストでGAのデータを自動で解析してとあるが、あまり目立っていないのでユーザー気づいていないかも。サービスを理解する上で重要な部分なのでしっかり伝えたほうが良いのではないか。

・フッター近くにある「初回レポート 完全返金保証」という文字列が飛び先と合っていないのでは。ここからサービス申込だと気づきにくい。 「サービスを申し込む」という形の方が良いのでは。ABテストを行いたい箇所の一つ

⇒ちなみにグローバルナビでは「お申し込み」になっているので、こちら経由の場合の遷移率や離脱率を確認したい。

このような形で「ユーザーとしてサイトを利用する」「アナリストとしてサイトを利用する」という2つの視点でサイトを利用し、サイトの理解をすすめると同時に、「分析のポイント」を発見していきましょう。ここで得た気付きや理解が、この後の分析を効率化し、精度を上げていきます。

 次回は今回行ったサイト利用を元に、どうやって「分析の基本方針を決めるか」についてお届けいたします!お楽しみに。

 

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ウェブサイト改善プロセスを学ぶ:Part4 解析ツールの確認を行う

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ウェブサイト改善プロセスを学ぶ:Part2 「2つの視点」でサイトを利用する(実例付き)

ウェブサイト改善プロセスを学ぶ:Part1 ヒアリングの実施(チェックシート付き

 

小川卓 プロフィール画像

【プロフィール】

小川 卓(おがわ たく)

ウェブアナリストとして、マイクロソフト・ウェブマネー・リクルート・サイバーエージェント・アマゾンで勤務後、フリーに。複数社のCAOやデジタルハリウッド大学院の客員教授として活動.。コンサルティング・勉強会・執筆に従事。

主な著書に「ウェブ分析論」「ウェブ分析レポーティング講座」「漫画でわかるウェブ分析」「Webサイト分析・改善の教科書」「あなたのアクセスはいつも誰かに見られている」など。


さあ、KOBITをスタートしよう。