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Instagram活用事例から考える、競合出現はチャンスか?脅威か?

tomishi
tomishi
2016/07/11 23:35

これまでInstagramマーケティングに関して論理は説明してきましたが、やはり論理だけだと机上の空論になりかねないので、たまには事例を紹介したいと思って色々探してみました。

そしたらForbesで面白い事例を紹介されていたので共有したいと思います。先にこの事例を挙げた意図言うと、「競合の出現することはチャンスか?脅威か?」を考えるためです。

2人の木材職人がInstagramを実際に利用して感じたこと、その後取ったアクションが事例として挙げられていて、そこからビジネスマンとしての大きな教訓を学ぶことができます。

競合出現をチャンスに!

1人目はBrighamさんの事例です。Brighamは代々続く建築、木材職人一家で生まれて、現在はカルフォリニアで木製の机やタンスなどを製造して提供しています。

彼の友人のアーティストデザイナーがInstagram上で3万人ものフォロワーを抱えていて、実際ビジネスも軌道に乗っていたことを知って、彼もInstagramを始めたようです。Facebookの運用も考えていたようですが、テキストを打つのが面倒くさくやめたようです。

彼のInstagramの運用方法は、1つの商品が出来上がるまでのプロセスを紹介するだけで、プロモーションは最小限に抑えるものでした。その代わり、1つひとつの写真のクオリティは最高のものにするために、友人の写真家に撮影を頼んだようです。

結果、彼のアカウントでは現在2万7千ものフォロワーがいます。もちろん収入面でも効果適面で、2015年の収益は3500万円で、内300万〜500万円はInstagramから直接得たものだそうです。

Instagramの反響で、ECサイト会社から「是非Brighamさんの商品を売らしてくれ」という依頼がきました。彼は自分が作った製品の価値が下がると考え、その依頼を断りました。しかし、後々そのECサイトからBrighamさんの作品と酷似していた安い商品が並んでいたようです。

このようにアイデアは盗まれましたが、Brighamさん自身は以下のように述べています。

「確かにアイデアは盗まれたが、それはInstagramを利用しているからではない。雑誌に載せようとも、展示会にで出ようともアイデアはいずれにせよパクられるものだ。これを防ぐことは難しい。ただ1つだけ言えることは、Instagramを利用した利益はこのリスクより遥かに大きなものだった。」

同時に、BrighamさんはInstagramを初めてある重要なことに気づきました。それは、フォロワーの98%は自分の机を購入出来る予算を持ちあわせていないこと、フォロワーの多くは同業の木材職人であることでした。彼の商品はだいたい20万円〜25万円が相場なので、見込み客規模は少ないのが分かりますね。これをBrighamさんはチャンスと考え、なんと木工細工の講習会を始めました。コースは3日間で1人15万円ですが、今年だけでも2000万円の収益が見込めるようです。もちろん、顧客のほとんどはInstagramから来ているようです。

 競合出現を脅威に!

もう1人の例がKrugerさんです。彼もBrighamさん同じインテリア製品を手がけていて、目玉商品は、机の足が上から流れるように垂れ下がっているWood-Waterfallというものでした。

2013年にInstagramを開始してすぐに、多くのフォロワーを獲得しました。お陰で50万円〜100万円の机が月に5つ売れる様になりました。また、Instagramで投稿を見た人が後々検索エンジンからWebサイトに飛んで来てくれるので、SEO効果も高めてくれたようです。

もちろん、彼のフォロワーの多くも同業者で盗作の被害者となりました。Brighamさんと違いKrugerさんはそれを脅威と感じ、すぐにInstagramの投稿を辞めたようです。その後利用したソーシャルメディアは細かくターゲティングが出来るFacebook広告だそうです。同業者への発信は控えるという作戦ですね。

現在、InstagramでもFacebookと同様のターゲティングが出来る様になっていることからKrugerさんはInstagramの再開を検討しているようです。

教訓

2つの事例から、 Brighamさんの方が上手く競合出現に対応したと言えると思います。Brighamさんの言っていることは的を得ていて、どんなに露出を減らそうとしても人気が出る限り真似を防ぐことはできません。どんなにKrugerさんでFacebook広告でターゲットを絞ったとしても、商品を購入した消費者が写真を撮ってソーシャルメディアにアップするのも日常茶飯事です。

Brighamさんがピンチをチャンスに変えれたのは、柔軟な対応力だけでなくしっかり自分のアカウントの傾向を分析できていたことにあります。やはり、効果測定によるオーディエンスの可視化はソーシャルメディアマーケティングにおいて非常に重要になってくるポイントですね。

参照URL:Forbes, Two Entrepreneurs In The Same Business Try Instagram Marketing And Learn Different Lessons 

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