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VR(バーチャルリアリティ)のマーケティング活用事例6選

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Light Painting in Virtual Reality

今後のマーケティングトレンドの一つにVR(Virtual Reality)があります。現在多くの企業がこの新たなツールの活用方法を模索しています。まだまだVRをどう扱っていけば良いのか定義することはできませんが、そんな中でも個性的な使い方をしているパイオニアもいます。今回はそんなパイオニアの事例6選を紹介したいと思います。

1. New York Times

New York TimesはVRを使ったストーリーテリングの先駆者と言えます。

2015年11月、100万台以上のGoogle Cardboardを、The DisplacedというVRフィルムと共に、日曜日に定期購読している消費者に配布し、独自のコンテンツの閲覧をしてもらいました。2016年5月には、さらに300,000台をデジタル購読者に配布しました。
同時に、Seeking Pluto’s Frigid Heartという新しいVRビデオをリリースしました。それは、視聴者にとってまるで本当にそこにいるかのように惑星を学び、探検し、冥王星に近づくスリリングな経験ができるコンテンツでした。
6月5日の日曜日には、Climbing Spire of 1 WTC (World Trade Center)というVR映像を含む、New York Times特有のニューヨークの問題を取り扱い購読者に観てもらいました。

現在若い人達の多くは、新聞ではなくインターネットで情報を手に入れます。New York Timesは、新聞という昔ながら媒体を保持しながら、新鮮な手法を用いて新しいニュースやライフスタイル情報を提供することで、若い読者の心を掴む取り組みを行っていたのです。

Screen-Shot-2016-06-06-at-11.43.48-AMPhoto Courtesy of New York Times

Tom’s

カルフォリニア サンタモニカに本社を置くTom’sは、ヴェニスの店舗でVR体験をさせました。
この店舗はバンガロー式のカフェで、売り場の隣には“virtual reality chair”があります。

来客した人がヘッドセットを付けると、ペルーの離れた村の景色が流れ、まるでそこで車を運転して旅行をしているかのような体験が出来ます。この世界では、Tom’sが貧しいペルーの子供達に靴を与えて、靴をはけることの幸せを伝えたコンテンツです。
VR越しでお客さんは子供に囲まれて、幸せそうな顔で感謝されます。これは非常に感動的で、来客した人はその感動を誰かに伝えたくなったのか、瞬く間にTom’sの取り組みは広まりました。

Game of Thrones (HBO)

アメリカのケーブルテレビ会社HBOは、ドラマGame of Thronesの新シーズンを開始する際にVRを使ったキャンペーンを行いました。
2014年にSXSWやSingapore’s Ion Orchard Shopping Mallで、“Ascend the Wall”という場所を設置し、VRを通して視聴者はそこでGame of Thronesの世界を体験しました。

冷たい空気や揺れを再現するエレベーターの様な“Ascend the Wall”に乗り、Castle Blackの壁の頂上700フィートにいる感覚を作り出し、視聴者を興奮させました。そのグラフィックはオスカー賞を受賞したゼロ・グラビティの映像を制作したThe Framestoreによって作られました。

2016年の新シリーズ開始の際も、Game of ThronesはFacebookと協力して、Oculus Riftを通じて幅広い人々にVR体験の提供しました。それによって、多くの視聴者をGame of Thronesの世界へと引き込んだのです。

Mercedes-Benz USA

Mercedes-Benz USA (MBUSA)は、VRとInstagramを利用して多くの人を惹き付けました。
新しいモデルであるCLA とGLAがいかに人々の生活にフィットするかを伝えるために、これらのモデルに乗っている写真や動画を#MBPhotoPassのハッシュタグ付きでInstagramに投稿してもらうキャンペーンを行いました。

また、アウトドアアドヴェンチャーのKelly Lundとコラボして、360度のVRビデオを特別に作成し、#MBphotopassのギャラリーに追加しました。動画はKelly Lundと愛犬のLokiが新モデルの車を使って、コロラドの雪山への旅をするというものでした。
たった二分間の動画でしたが、Mercedesの新モデル2017GLSを非常にかっこよく、印象深いものに映しています。

結果、この動画は2D、3D合わせて400万再生以上を稼ぎ、8万回のソーシャルメディアのエンゲージメントを記録していることから、VRキャンペーンの成功事例と言っても良いでしょう。

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Photo Courtesy of Mercedes

Lowe’s

Lowe’sはリフォームや引っ越す際の家具プランをVRを利用して立てることができる仕掛けを構築しました。
Lowe’sの19店舗に”Holorooms”という場所を設置し、新しいバスルーム、タイル、ライト、壁の色などなどをタブレットで設定すれば、実際にどんな様子になるかをVRを通して360度で可視化することができるのです。

見ている時に気になって所を修正することも頼むことができます。店舗に来た時に設定したデータを家に持ち帰る、Google CardBoardで家族や友人と再度確認することができます。
この取り組みは消費者に、自分の選択に自信を持たせ、購買に至らせる効果が有りました。また、VRを見ながら意見を交わせるのも良いですね。

Samsung

Samsungは自社のVRヘッドセットの商品を開発し、それを使ってプロモーションを仕掛けました。ニューヨークにあるSamsung 837では、4DのVRチェア設置されていて、座るとローラーコースターを経験ができたり、旅行やスポーツ、家族とふれあっているシーンを360度動画で体験することができます。

その場でヘッドセットを購入し、家に持って帰ることはできませんでしたが、注文して帰る人もいたようです。

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まとめ

家庭レベルでのVR機器の浸透はまだ初期の段階ではありますが、マーケティングでは徐々に利用され始めています。
今回紹介した事例は、機能や特徴のデモ、ブランディング、擬似購買体験などでしたが、きっと他にも優れたVR技術活用の仕方はあるはずです。

企業によってはOculus Riftなどを利用して特定のイベントや店舗内でVR体験を提供していますが、スマートフォンやGoogle Cardboardを利用すれば家出もVR体験が出来ますし、より幅広い層に楽しんでもらえます。高いハードウェアは変えないという方は、まずはCardboardから初めてみても良いのではないでしょうか。

参照:Forbes, 6 Of The Best Marketing Uses Of Virtual Reality


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