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Google Analyticsイベントトラッキングの方法

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ユーザーはWebページをただ眺めているわけではなく、リンクをクリックしたり、動画を再生したりするなど、様々な行動をとっています。その行動こそが、商品購入などのコンバージョンにつながるため、マーケティング担当者の興味の対象となってきました。Google Analyticsには、イベントトラッキングの機能があるため、Webページ内のユーザーの行動が細かく監視・追跡できるのです。

ユーザーの行動を定量的に把握するイベントトラッキング

イベントトラッキングを利用すると、ページ内におけるユーザーの行動をより具体的に理解できるようになります。Google AnalyticsをWebページに導入しただけでは、ページの訪問数や流入元などを基準にした、セッションやページビューの計測のみに情報が限られます。

しかし、実際のユーザーは、遥かに多くの行動をとっています。リンクのクリック、ファイルのダウンロード、音楽・動画の再生、ページのスクロール、買い物カゴへの商品追加、会員サイトへのログイン、シェアボタンのクリックなど、ユーザーの行動は多岐に亘ります。

マーケティングの観点からは、ユーザーの行動にこそ経済的な価値が存在します。買い物カゴへの商品追加は売り上げに直結しますし、ログインや資料ダウンロードも見込み顧客の獲得を意味します。経済的価値の獲得が増加しているのか、減少しているのかが正確に把握できなければ、対策の取りようもありません。多大な予算をかけて広告を出稿しても、その広告効果が測定できなければ、意味がありません。ユーザーの行動把握はマーケティング上の大きな課題です。

ユーザーがとった行動の把握はWebデザイン設計にも大きく関わります。二つのデザイン要素のうち、効果の高いものを定量的に評価するA/Bテストを行う際にも、イベントトラッキングが有効です。二つの条件に対して、イベントを定義し、どちらのクリック数が多いかを計測し、優れたデザインを決定します。同様に、リンクや画像の配置、広告バナーの大きさなど、様々な画面デザインの良し悪しを定量的に理解する手段となります。

Google Analyticsイベントトラッキングの構造

Google Analyticsが提供するイベントトラッキングは4つの項目から構成されます。最も大きな分類は「カテゴリ」です。トラッキング対象とする要素に応じて、外部リンク、内部リンク、動画といった名前を任意に与えます。次に、トラッキング対象に対する行動を表す「アクション」を定義します。クリック、再生といった具体的なユーザーの行動を記録することが推奨されます。

三つ目の要素は「ラベル」です。一般的には、ファイル名などを設置し、どのデータに対してユーザーが行動を起こしたかを明確にします。つまり、「サンプルファイルの資料ダウンロードボタンをクリックする」といったユーザーの行動をトラッキングするには、「カテゴリ」に「資料ダウンロードボタン」、「アクション」には「クリック」、「ラベル」に「サンプルファイル」と定義すれば、ユーザーの行動が一意に定義できます。

最後の要素が「値」です。その他の構成要素が文字列であるのに対し、値は数値として取り扱われます。動画のダウンロード時間を計測するなど、定量的な計測が必要な場合に有効です。

イベントトラッキングの設置方法

イベントトラッキングを行うには、その操作を計測したい要素にコードを設置します。例えば、資料がダウンロードされた回数を計測したいとしましょう。通常のHTML要素は以下のように記述されます。

<a href=”http://www.example.com/sample.pdf”>資料ダウンロード</a>

「資料ダウンロード」の文字列がリンクとなり、ユーザーがクリックするとPDFファイルが取得できる仕組みです。イベントトラッキングのコードを埋め込む場合、以下のようにコードを書き換える必要があります。

<a href=”http://www.example.com/sample.pdf” onClick=”ga(`send’, ‘event’,‘download’, ‘click’ ,’sample’, 1);”>資料ダウンロード</a>

追加したコードは、以下のように分解できます。

  • onClick:リンクをクリックした際に起動されるプログラムを指定する箇所
  • ga:Google Analyticsで定義されたプログラム
  • send:Google Analyticsへのデータ送信を意味する
  • event:Google Analyticsでのイベントトラッキングを意味する
  • download:ユーザーが定義するカテゴリ。ここでは資料ダウンロードをdownloadと命名
  • click:ユーザーが定義するアクション。ここではクリックを意味するclick
  • sample:ユーザーが定義するラベル。ここではダウンロードされるファイル名であるsampleを使用
  • 1:ユーザーが定義する値。ここではダウンロード1回分を意味する1

指定する値を変えれば、Webページ内のどのようなイベントもトラッキングできるようになります。資料のダウンロードではなく、動画の再生を対象とするならば、カテゴリの部分をvideoと定義し、別途、回数をカウントできます。アクションも再生、停止、早送りなど、複数の定義が考えられるでしょう。ラベルには、ファイル名やキャンペーンの名称などを自由に設定します。値の定義が力を発揮するのは、Eコマースサイトなどで、数量や金額を指定する場合が該当します。

Google Analyticsにおけるイベント・レポートの確認

イベントが計測された数はGoogle Analyticsから確認できます。「行動>イベント>サマリー」から合計イベント数などが得られます。下部左側にある、イベント カテゴリ、イベント アクション、イベント ラベルを切り替えれば、集計する切り口を変えられるため便利です。

event1

「行動>イベント>ページ」では、イベントが発生したページの観点から集計状況が確認できます。イベントの「値」を基準にした表が閲覧できるので、成果を上げているページを定量的に評価できるのが強みです。また、「行動>イベント>イベントフロー」では、どの順番にイベントが発生したかを確認できます。一番左の列を切り替えれば、どのセグメントの訪問者がイベントに携わっているかを明らかにできるので、広告効果の評価などに有効です。

「リアルタイム>イベント」の画面からもイベントの計測数が閲覧できます。リアルタイム画面の場合、現在サイトを閲覧しているアクティブユーザーの中からイベントを発生させたユーザーの数を表示できるという違いがあります。ソーシャルメディアに投稿した直後など、特定の時間帯におけるイベント状況を知るために便利な機能です。

まとめ

Google Analyticsのイベントトラッキングはカテゴリ・アクション・ラベル・値の4要素から構成されます。設置方法が簡単ながら、ユーザーの行動がつぶさに追跡できる非常に強力な機能です。

参考文献

https://support.google.com/analytics/answer/1033068?hl=ja

 


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