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Snapchatの動画広告は音有りで閲覧?Facebookの動画広告とは真逆の結果に……

tomishi
tomishi
2016/06/24 01:00

FacebookやInstagramを閲覧すると、よく動画広告を見かけるようになりましたが、皆さんは音声付きで動画を再生するでしょうか?

Facebookの考えでは、私たちのほとんどは音声を出すのを嫌うという考えで、FacebookもInstagramも画面にタップするまでは音が流れない設定にされています。実際に85%のユーザーはミュート状態で動画を閲覧しているという結果が出ているようです。

しかし、この結果に対してSnapchatは最近全く真逆の意見を主張し始めました。

Snapchatの主張内容

まさに前述したようにFacebookと真逆の意見です。Snapchatはアメリカのデジタル広告会社Moatと協業して、Snapchat内の広告をユーザーが閲覧する時音声がオンになっているのかどうかを調べているようです。結果、3分の2の動画は音声オンの状態で再生されていると発表されました。

この意見の対立が何故重要かと言うと、Facebookの「ユーザーはミュートで動画を見ている」という意見で、多くの企業はミュート状態でも楽しめる動画広告の作成を行っているからです。なので、動画広告を出稿する際、動画にテロップなどを付けて音声なしでも理解できる内容にしています。

仮に今回のSnapchatの主張が正しいとなると、今までミュートに対応してた企業は「え?今までの努力は水の泡なの?」って話になるので、割とこの論争がニュースで取り上げられる訳なのです。

さて、アメリカのマーケティングメディアのMarketing landの筆者は、FacebookとInstagramの動画視聴者は音声なしで聞いているのも事実だし、Snapchatが言うように決して音声を嫌っているわけでもないかもしれないと述べています。

この意見に近いものを私も思っていて、決してFacebookもSnapchatもどちらも間違った主張はしていないと考えています。

それでは、何故お互いの調査結果が真逆なのか?
それはFacebook/InstagramとSnapchatの全く違った各々の特徴にあると考えられます。

Facebook/InstagramとSnapchatの最大の違いとは?

ずばりそれは「ユーザーが投稿を閲覧する過程」にあります。

まずFacebookやInstagramの場合、ニュースフィードを下にスクロールしていき、興味のある投稿があったら立ち止まって閲覧します。スクロールの間に動画も途中に出てきます。出てくるときは心の準備も何もせず、いきなり動画が画面下からニョキっと出てきます。動画が出てくる度に音がジャンジャンいきなり出てきたらどうでしょう?かなり不愉快な気分になると思います。

一方、Snapchatは投稿見る際、一つひとつ投稿をクリックしなければ閲覧できません。しかも、通常投稿の場合一度クリックしたらもう最後、数秒経ったら二度と閲覧することができません。なので、Snapchatユーザーはある程度の「見るぞ!」という意識を持って投稿を閲覧します。動画広告は一度きりではありませんが、Snapchatを利用する時はどこかでその意識があるかもしれません。

また、改めて動画の魅力を考えると、映像と音を融合してメッセージを伝えられる点だと思います。ノーサウンド映画が昔存在したように、映像だけでもエンターテイメント性を追求できますが、やはり音が合わさることで視聴者が感じる臨場感や高揚感は高まるものです。

いきなり出てきて臨場感ある音楽と共に再生されると驚いてしまいますが、本来はどのユーザーも動画と言えば音も一緒にという意識はあるのではないでしょうか。ですので、あらかじめ「あ!これは動画なんだな」と分かるSnapchatで動画を閲覧する場合、ユーザーは音をオンにするのだと、私は考えます。

マーケターは動画広告をどうすべきか?

面倒くさいかもしれませんが。Facebook/Instagram用の動画とSnapchat用のそれを分けて考えて、動画を作成していけばいいのです。

Snapchatの方がよりシンプルです。Snapchatの場合、あらかじめ音無で動画の雰囲気を掴むということはなく、自分の意志で再生させるわけですから、映像と音をしっかり調和させた非常に完成度の高い動画を作成して下さい。

Facebookの方が複雑です。まず、「音有りで見せたい動画」と「音無しでも良い動画」の2パターンを考えるべきです。後者の場合はしっかり音無しでも理解ができるようにテロップなど付けましょう。これはFacebookもしっかり推奨しています。

前者の場合、「どうしたらユーザーは音無しから音有りに変換するか?」を考えなければなりません。そのためには、無音で動画で伝えたいこと全てをユーザーに理解させてはいけません。理解出来たら音有りにするまえに離脱しますからね。大事なのは、「あ!分かったけど、もうちょっと理解するにはオンした方がいいかな?」という心理を湧かせることです。

例えば、新商品のプロモーション動画なら、機能や特徴などの売り出しポイントはテロップにして、その中に実際新商品を利用した人の声をテロップ無しで盛り込むとか良い戦略かもしれません。広告テキストに「実際の利用者の高評価の声を見て下さい」と書いたりするとよりベターですね。

まとめ

音無しで動画を見るかどうかから話を長々と始めましたが、結局大事なことは各々のソーシャルメディアに合った投稿をしていくことだと思います。今回の話で言えば、Facebook/Instagramは音無しで始まり、大半が音無しで動画を閲覧しています。一方、Snapchatは音有りで動画を閲覧しています。それらの特徴を考慮して、一つずつコンテンツを作らなければなりません。

ソーシャルメディアで動画を配信するのではなく、Facebook/InstagramまたはSnapchatに動画を配信するという心構えが必要となるのです。是非、その心構えを大事にして下さい。

参照 : Marketing Land,Snapchat: We can prove people watch mobile videos *with* sound

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