前回のコラムECサイトの成果をマクロとミクロの観点から分析!「コンバージョン」カテゴリに引き続き、Google Analyticsレポートの「コンバージョン」カテゴリの画面解説を行っていきます。今回は「eコマース」の項目について解説します。
Eコマースレポートを表示するには、Eコマースに関する行動を検知する機能を設置する必要があります。
アクセス | 「コンバージョン」 > 「eコマース」 |
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5W1H | What(何を)、How(どのように) |
AARRRモデル | Activation(利用開始)、Revenue(収益の発生) |
Google Analyticsレポートで「コンバージョン」 > 「eコマース」 > 「サマリー」を選択すると、以下のような画面が表示されます。 「コンバージョン」 > 「eコマース」では、eコマースサイト(ECサイト)において、どの商品が購入されているのかを分析します。売れている商品を分析して、更なる販売促進活動につなげます。
人気商品は商品自体が優れている場合もありますが、Webサイト上での表示方法や広告の出稿方法などによって人気が出ている場合もあります。広告戦略と合わせて考えることで、期待通りの成果が上げられているかを分析することが重要です。
eコマースレポートにおける主要な指標は以下の通りです。
指標 | 説明 |
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eコマースのコンバージョン率 | 成約に至ったセッションの割合 |
トランザクション数 | Eコマースにおいて、成約に至った数。複数の商品が一度に購入された場合でもトランザクションは一回。 |
収益 | 売上金額の合計 |
平均値 | トランザクションあたりの平均収益額 |
固有の購入数 | 成約に至った商品の種類。リンゴを一つ、ミカンを二つ購入した場合、商品の種類は2種類なので、固有の購入数は2カウントされる |
数量 | 成約に至った商品の合計数。リンゴを一つ、ミカンを二つ購入した場合、商品の数は合計3つなので、数量は3カウントされる |
「商品の販売状況」では、どの商品がどのくらいの売り上げを計上しているかを分析します。 下段表の上側にあるプライマリディメンションのリンクをクリックすることで、3種類のレポートを表示することができます。
「商品」では、収益に関わる主要指標を確認できます。具体的には、数量・商品の収益などがあります。
「商品のSKU」(SKU=ストック・キーピング・ユニット。一緒に販売される1つもしくは2つ以上の商品を表す在庫管理単位)では商品のより小さな分類に分けて分析することができます。例えば、一つのドレスであっても、服のサイズや色など、複数のバリエーションを用意することができます。各バリエーションでの成果を確認します。
「商品カテゴリ」では、複数の商品をカテゴリにまとめて分析できます。例えば、靴の販売を行っていれば、ビジネス・カジュアルなどのカテゴリに複数の商品を属するよう設定できます。
日付ごとの収益の推移を分析できます。広告キャンペーンのスケジュールと合わせて確認することで、キャンペーンの効果を理解できます。
成約ごとの成果を確認できます。レポート下段の表において、各行が、ユーザーが買い物かごに商品を入れて購入処理を実行した各回に相当します。
訪問者がサイトを訪問してから購入に至るまでに要した日数を分析します。期待している日数よりも長い期間を要している場合、商品の説明が十分でない可能性が示唆されます。
ただし、購入に要する期間は商品の特性によって異なることが多くあります。例えば、日用品などの価格が安い商品はすぐに購入の意思決定がなされますが、航空チケットなどの高額商品は長い間隔を要することが多いでしょう。
Google Analyticsレポートの「eコマース」を利用すると、全体の売上額だけでなく、SKUごとの販売状況や購入間隔など、様々な観点から商品の売上を分析することができます。
広い視点で売上を分析することは、あなたのwebサイトの更なる販売促進活動や収益の拡大に繋がるでしょう。