Google Analyticsレポートの「ユーザー」カテゴリの画面解説を行っていきます。今回は「ユーザーカテゴリ」内の「ユーザーフロー」「コホート分析」について解説します。
アクセス | 「ユーザー」 > 「ユーザーフロー」 |
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5W1H | Who(誰が)、How(どのように) |
AARRRモデル | Activation(利用開始)、Retention(継続) |
ユーザーフローレポートは、ユーザーがWebサイト内を移動した導線を視覚化したレポートです。
「ユーザー」 > 「ユーザーフロー」を選択すると、以下のような画面が表示されます。
ユーザーがどのコンテンツを利用しているのか、どのコンテンツでWebサイトから離れてしまったかを理解できます。一番左の列は切り口を表します。地域などのセグメントで分析を行います。
アクセス | 「ユーザー」 > 「コホート分析」 |
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5W1H | Who(誰が)、How(どのように) |
AARRRモデル | Activation(利用開始)、Retention(継続) |
コホート分析は、ユーザーの特性を理解するための高度な視覚的分析方法を提供します。
コホートとは元は「分団」という意味で、何かの条件や属性でユーザーをグループに分け、時間の経過に伴うユーザー行動の変化を分析することをコホート分析と呼びます。
具体的には、同じ日に初めてWebサイトを訪れたユーザーを一括りにして、そのユーザー層がどのような振る舞いをしたかを分析します。
ユーザー維持率を指標に選択すると、その後、何日後にユーザーが再度訪問しているかを表示します。ある特定の日付にキャンペーンを実施した場合、そのキャンペーンによって得たユーザーが、どのくらいWebサイトに定着したかを推定することができます。
ユーザーカテゴリの目的は「誰が」「いつ」「どこで」訪問してきているのかを分析することです。
Webサイトを運営し始める際には、想定する見込み顧客の層があることと思います。例えば、パソコン用のゲームを販売するサイトでは、男性の利用が多いことが予想されるでしょう。また、地域特有のコンテンツであれば、該当する地域からのアクセスが多いことが想定できます。
しかし、実際のWebサイトを運営すると、その想定とは異なるデータが得られることも多々あります。その場合は、Webサイトの方針を見直す必要があるでしょう。
一つ目の見直し方法は、広告戦略の見直しです。特定の顧客層に広告を出稿しているはずなのに、それとは異なる顧客が集まっている場合は、広告のキーワードなどが間違っている可能性があります。
あるいは、始めの想定とは異なる顧客層が興味を持っている可能性もあります。男性向けの商品と思って売り出したものの、女子から人気が出てしまうというケースもあるでしょう。想定とは異なる顧客層でより良い成果が上げられる場合は、そちらの顧客層に広告を出すことで、さらなる成果が上げられます。
二つ目の見直し方法は、コンテンツの見直しです。Webサイトを運営する場合は、特定の顧客層に有用な情報を用意します。想定とは異なる顧客層に人気がある、あるいは人気がないといった場合は、その顧客層が期待するコンテンツを提供できていない可能性があります。コンテンツを見直すことで、異なるユーザー層を呼び込むことができるようになるでしょう。
もし、あなたのWebサイトのPDCAサイクルが上手く回っていないのであれば、まず第一に、ユーザーのことを分析することが大切です。ユーザーの属性、流入経路、行動とその変化。そこから上手くいかない原因を正しく分析していくことがサイクルを回すポイントであり、それを助けるためのツールが、Google Analyticsです。