Google Analyticsレポートの画面「ユーザー」カテゴリのうち、「ユーザーの分布」画面について解説していきます。
アクセス | 「ユーザー」 > 「ユーザーの分布」 |
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5W1H | Who(誰が) |
AARRRモデル | Activation(利用開始)、Retention(継続) |
「ユーザー」 > 「ユーザーの分布」 > 「サマリー」 と選択すると、以下のような画面になります。
ユーザー分布画面のサマリーレポートでは、年齢と性別のグラフが表示されます。それぞれグラフをクリックすると、詳細レポートへ遷移します。ここでは、セッション、ページ/セッション、新規セッション率、直帰率、平均セッション時間を選択することができます。
年齢と性別はどのように取得されているのでしょうか。
Googleは各種情報を総合して、ユーザーの属性を推定しています。Googleは多数のWebサイトと提携して、どのユーザーがどのようなWebサイトを訪問したかという履歴の情報を蓄積しています。Googleやソーシャルネットワークサイトのプロフィールを利用することもあります。
Googleといえども、全てのユーザーの属性を推定できるわけではないので、一部のデータは属性が不明となってしまいます。なお、ブラウザをもとにアクセス情報を識別しているので、個人が特定されることはありません。
「ユーザー」 > 「ユーザーの分布」 > 「年齢」を選択すると、以下のような画面になります。
年齢レポートでは、年齢毎の指標が表示されます。年齢層は約10歳ごとに分類され、18歳未満のデータは除かれています。
中段のグラフは時系列の推移を示します。期間や指標を変更し、年齢ごとの推移を確認することができます。下段の表は主要なデータを示します。集客・行動・コンバージョンといった切り口で、年齢毎の成果を表示します。特定の指標で順位を並べ替えることも可能です。
セカンダリディメンションを変更することで、より細分化した表を表示することができます。セカンダリディメンションは、二つの計測対象をかけ合わせたデータを表示できる便利な機能です。
例えば、セカンダリディメンションにブラウザを選択すると、「Google Chromeを使用する25-34歳」といった切り口で分類ができます。二つの次元を組み合わせることでより詳細な分析が可能になります。表だけではなく、円グラフや棒グラフでの表示も可能です。
キャンペーンを行う際には高い収益が見込める顧客層に注力することが重要です。年齢レポートを使用することで、世代ごとの収益性を分析することができます。キャンペーン実施前では仮説でしかなかった見込み顧客の属性について、実データで確認し、広告戦略の精緻化を図ることができます。
性別毎の指標が表示されます。年齢と同様にセカンダリディメンションを変更することで、より細分化した表を表示することができます。
例えば「Androidを使用している男性」のようにです。
このようにGoogle Analyticsレポートの「ユーザー分布」画面からユーザーの年齢と性別を分析することで、想定する顧客に対し、より適切で質の高いアプローチを行うことができるようになります。