株式会社クリエイターズネクストの窪田です。
今回は「SEO」について学ぶシリーズの第5回目です。
前回は医療分野で起きてしまった大事件をきっかけとして確立したYMYLという考え方、そして、このYMYLに沿ったコンテンツ作りのために必要なEATという基準についてお伝えしました。
今回は、このEATに沿った具体的なコンテンツ作りについてお話していきます。
目次
SEOにおいては良質なコンテンツが重要という原理原則ははじめから変わっていませんが、YMYLによって、その良質なコンテンツをしっかりと表明することが求められるようになりました。
この良質なコンテンツを表明するためには、信頼できるソースから文章を書いているかを証明することが重要という話を前回しました。
では、具体的にどのように行っていけばいいのでしょうか。
私たちは何か検索をする時に、良い情報なのか悪い情報なのかを識別するのは意外と難しいものです。
良い情報を識別していくためには、できるだけ一次情報にアクセスする習慣を身につけることが大事だと言われていますが、この信頼できる一次情報を探す方法として下記のような検索方法があります。
「go=Government(政府)」という意味があります。
例えば、検索窓に「site:go.jp ウイルス」と入力して検索した場合に、政府が出している情報が検索結果に表示されるようになります。
ウイルスというセンシティブな情報に対して、本当に正しい情報を確認するために、厚生労働省データや経産省のデータを収集する際に活用できます。
「ac=Academic(大学)」という意味があります。
先程のウイルスの例で言えば、東大の先生が公表しているサイトや「〇〇ウイルス」について専門的に研究している大学の公表しているデータは信頼性が高いと言えます。
こうした大学などの高等教育機関のデータを収集する際に活用できます。
Google Scholarとは、多岐にわたる分野と出典の論説、論文、書籍、要約、法律関係資料を検索することができるGoogleが提供する検索サイトです。[1]
論文もエビデンス(根拠・証拠)があるため、一定以上の信頼性を持つ情報と言えますが、Google Scholarでは、各論文がどのくらい引用されているかも表示されているため、より情報として信頼できる論文を見極めるのに役立ちます。
arxiv.orgは海外の論文を見つけられるサイトです。[2]
国内だけでなく海外の論文まで広げることで、より精度の高い情報を収集することができます。
英語ができる方は、ぜひ活用してみましょう。
このように一次データと言われるものは、国や大学、論文に書かれている情報のことを指し、現在ではこうした一次情報が書かれているコンテンツが、より信頼性の高い良質なコンテンツとして評価されるようになっています。
ただし、一次情報の羅列だけでは、堅い文章になり、難解な言葉も多く理解しにくいコンテンツとなってしまいます。
そのため、本当に良質なコンテンツ作りには「Story:自分自身の物語)」が必要不可欠となってきます。
私たちはそれぞれ、自分オリジナルの出生秘話や昔の思い出といった、自分にしかないお宝のようなコンテンツをたくさん持っています。
同じ一次情報を表現する場合でも、自分のストーリーと重ねることでより説得力のあるコンテンツになります。
また、EATの説明の部分で、その情報が確かかどうかを認めるため監修者が必要という話をしましたが、この監修者は必ずしも識者や有資格者でなければいけないというわけではありません。
自分自身のStoryを語るコンテンツであれば、自分自身が監修者になれるので、一次情報に頼らないオリジナルの良質なコンテンツを作ることもできます。
良質なコンテンツを作るためには、一次情報とStoryの2つの切り口があることをお伝えしました。
次回はSEOシリーズの最終回として、キーワードインテント(検索意図)についてお話します。
SEOがどのような進化をとげようとも、「検索をしている人が本質的に何を求めているのか」という部分は決して変わりません。
キーワードインテントを理解することで、より検索者(=お客様)に寄り添った企画を立てることができますので、この機会にしっかりと学んでいきましょう!
[1] Google Schlar
[2] arxiv.org