株式会社クリエイターズネクストの窪田です。
今回は「SEO」について学ぶシリーズの第3回目です。
前回はブラックハットSEOの横行を何とかしたかったGoogleは、ペンギンアップデートとパンダアップデートによって、ついにブラックハットを押さえ込むことに成功した、という歴史的な転換点を中心にお話しました。
→SEO対策とは?② ペンギンアップデートとパンダアップデート
ここからSEO対策の流れはどのようになっていったのか。今回は「コンテンツマーケティング」をテーマに解説していきます。
ペンギンアップデートとパンダアップデートによって、むやみやたらに被リンクしても意味がない、質の低いコンテンツを作っても無駄になった時代。
言い換えると、無理やりSEOをやることが難しくなった時代になったことで、外部の評価を高めつつ、内部の評価をしっかりとした形で高める時代と移っていったのです。
外部評価である被リンクについては、ただ被リンクをもらえばよいのではなく、ナチュラルリンク(=自然なリンク)を重視する形になりました。
つまり、「このコンテンツは本当にいいから推薦します」というラリー・ページが考えた本来のリンクの在り方に関してはプラス評価を、一方で強制的に貼られたリンクはマイナス評価とする基準が明確化されたのです。
では、強制的に貼られたリンクにはいくつかありますが、代表的なものに隠しリンクがあります。
●隠しリンクとは
真っ暗な画面を用意して、真っ黒な文字で「FX 比較」などのリンクを大量に貼る行為のこと。
Googleは、隠しリンクのような明らかにSEO対策のためだけに貼られたリンクはナチュラルリンクではないと判断し、ペナルティを課して検索エンジンから除去(表示させない)動きを行っていきました。
内部評価に関しても、変なキーワードが大量に記載されていることを目視で確認して手動ペナルティを与えて検索エンジンから除去する動きをしたり、
アルゴリズムで「この文章はおかしい・おかしくない」という判断ができるようにアップデートを繰り返していったことで、次第にしっかりとしたコンテンツ内容を確認できるようになっていきました。
このように外部も内部もしっかりとしたコンテンツを作らなければならなくなったことで、Webサイトやコンテンツを作る側は、
自ずとこうしたことを考えていくようになっていきました。
そこで新しく登場したのがコンテンツマーケティングという考え方です。
コンテンツマーケティングとは、コンテンツの基礎を固めてマーケティングをする考え方のことですが、分かりやすく言うと、
良いコンテンツを作れば良いナチュラルリンクを貼ってもらえるし、良いコンテンツを作っていれば内部対策としても効果的
という考え方に沿ってホワイトハットSEOに取り組む業者やクリエイターが増加していったわけです。
コンテンツマーケティングによって、検索エンジンの中のインターネット全体が浄化され、ようやく健全な道を歩みはじめた検索エンジン。
ただそう思った矢先に、ある事件が起きました…。それも「医療分野」を巻き込んだ大事件へと発展してしまうのです。
そして、この裏には新たに登場したコンテンツマーケティングを悪用するブラックハット業者の存在があったのです。
次回は、インターネット業界のみならず、社会全体にも影響を及ぼすことになった、この大事件についてお話ししていきたいと思います。