Google Analyticsでは多数の指標が用意されていますが、Webマーケティング初心者が全てを理解するのは困難です。
たとえ、雑誌等の紙媒体でのマーケティングに精通した人間でも、「よく分からない」と言うことが最初は多いでしょう。
理解が難しい理由の一つに、マーケティングの方法論への理解が必要なことがあげられます。
Google AnalyticsはWebマーケティングの方法論に基づいていますが、紙の媒体を中心にしていた時代のマーケティング手法とは異なる概念が多く導入されています。
例えば、Google Analyticsには直帰率という指標があります。
直帰率とは、訪問者のうち、1ページしか閲覧せずに、すぐにWebサイトを離れてしまった訪問者の割合です。
これを新聞の読者で測定しようとしても、現実的には不可能です。すなわち、直帰率はWebマーケティング固有の概念です。
同様に、口コミを可視化することは困難ですが、Google Analyticsを使えばどのサイトから遷移してきたかが分かるので、訪問者がどこから情報を得ているのかを推定することが可能になります。
つまり、Google Analyticsを理解するには、現代のWebマーケティングへの理解が欠かせません。
下図は、紙のマーケティングと、Webのマーケティングの強みを対照した表です。
顧客との関係を丹念に手作業で紐解く
データに基づき分析する
売り込みによる企業側からのアプローチ
購買意欲から生ずる顧客からのアプローチ