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今回からは数回にわたってAdobeのスマートフォン向けアプリケーション【Adobe capture】の使い方を紹介していきます。 かなりのお役立ちツールであるAdobe captureは、制作者にとっては作業効率を効果的にアップさせることができる神アプリケーションです! 第一回目の今回は、フォントの自動検索についてご紹介します。
スマートフォンでAdobe captureを起動させ、カメラに映る文字をキャプチャすることで、その文字に類似したフォントをAdobe typekitから自動で検索してくれます。 また、それだけでなくそこで選択した文字情報が、Adobeアカウントで紐づけられているCCライブラリに自動で記憶されるのでデスクトップアプリケーションでデザインを作成する際にワンステップでその文字を抽出することが可能です。 (現在は英字にのみの対応で日本語は未対応ですが、この時点で既に便利!!日本語対応が待ち遠しいです。)
APP初期起動時に、ログイン画面が出ます。 そこで既に持っているAdobeアカウントを入力し次に進みます。
アプリケーションのカメラのアクセス権を求められるので許可します。
カメラ画面に切り替わるので、そこでAdobe captureの使いたい機能を選択します。ここではフォントの検索ですので「文字」を選択します。 (ツール名部分をスクロールすることで、機能を切り替えることができます。)
「文字」の機能へ進むと、カメラ画面に中央が明る囲われたポイントが表示されるのでそこにフォントを調べたい文字をあてがいます。
写真を撮るように下部に表示される●を押し、テキスト部分を確定させます。この段階で自動で範囲選択がされます。 選択部分がずれている場合などは、選択範囲の四隅の丸をドラッグすることで選択範囲の変更が可能です。
範囲の確定後、下部チェックマークをタップし、文字範囲の確定をし検索結果を見ます。 類似候補が一覧で現れます。(候補はスクロールで確認できます。)
適した任意のフォントの左側の丸をタップし、フォントを決定します。
7の段階で右側にある「編集」をタップすると、サイズやスタイルなどの調整も可能です。
選択とスタイル調整が済んだら、画面右上の「保存」をタップしいて保存します。(仮撮影時にはチェックマーク) ここで保存された情報がAdobeアカウントのCCライブラリに入るのでデスクトップアプリケーションでもCCライブラリのウインドウからワンクリックでフォントを選択できます。
データではなく、現実にあるものからフォント候補を出してくれるAdobe captureは、目視で似ているフォントを探す時間をなくし、一瞬でデスクトップアプリケーションと連携できます。 作業ストレスも減り、CCクラウドに保存でき、空いた時間をアイディア出しに使えるなど一石二鳥、いや三鳥ではないでしょうか。
1987年大阪出身。
生活する上で必ず目にするデザインされたものたち。 街を歩くだけでも無限の魅力があふれています。 ある日ふとそれらに魅了され別業界からデザイナーへ転身。 関西を中心にグラフィックデザインからブランド戦略提案などを展開中。
2012年タイポグラフィ作品展「OKU-2」出展。第31回読売広告大賞協賛社賞受賞。
※KOBITブログでは、定期的に北野敦子さんに記事を寄稿していただいております。
デザインに関するものを中心に、役立つ記事を数多く提供していただいておりますので、ぜひ他の記事もご覧ください。
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