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前回、前々回は書体についていくつかご紹介してきました。 今回はそんな文字を素材として見せる加工についてご案内していきます。
手書き風の書体を選択し、任意の文字を書きます。この時、透明パネルでオブジェクトを乗算に変更しておきます。
同じ文字を背面へコピーし、上部にあるテキストオブジェクトにロックをかけておきます。
背面の文字の塗りと線を、上にあるテキストの1/2の濃さにします。(線幅は任意で見た目で調整します。) 効果>ぼかし>ぼかしガウス>任意の数値で背面の文字をぼかします。
上部テキストのオブジェクトのロックを外し、透明パネルにて乗算、不透明度50に変更します。
テキストオブジェクトをコピーして上部に複製します。
上部テキストオブジェクトに、効果>スタライズ>落書きで任意のオプション数値を入力します。
今回は以下の数値を加えました。さらにその上部テキストオブジェクト(最上面の落書き)を効果>ぼかし>ぼかしガウス>任意の数値でぼかすことで、中央オブジェクト、下部オブジェクトとなじませます。
最後に、中央テキストオブジェクトのロックを外し、上部テキストオブジェクトにロックをかけます。 中央テキストオブジェクトを効果>ぼかし>ぼかしガウス>任意の数値(一番少ない数値)で気持ちぼかして上下となじませて完了です。
以下3つのテキストオブジェクトを組み合わせてにじみ感のある書道風テキストを作成しました。
今回は書道風の文字の加工についてご紹介しました。 書道風のあしらいは使う場所が限られますが、この加工であればテキストデータとして残っているので後々の修正もしやすくかなり便利ですのでいざという時に覚えていて損はない加工です。
1987年大阪出身。
生活する上で必ず目にするデザインされたものたち。 街を歩くだけでも無限の魅力があふれています。 ある日ふとそれらに魅了され別業界からデザイナーへ転身。 関西を中心にグラフィックデザインからブランド戦略提案などを展開中。
2012年タイポグラフィ作品展「OKU-2」出展。第31回読売広告大賞協賛社賞受賞。
※KOBITブログでは、定期的に北野敦子さんに記事を寄稿していただいております。
デザインに関するものを中心に、役立つ記事を数多く提供していただいておりますので、ぜひ他の記事もご覧ください。
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