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デザインに関わっていると、時々フォント選びに悩む場面が出てくることがあります。
そんな時に役に立つフォント選び基本5か条をご紹介します。
キャッチコピーやあしらいなど、独特の表現が必要な箇所ではない「ボディコピー」。このボディコピーは視認性がもっとも重視されるポイントです。
つまり、個性の強いフォントを探さずに、読みやすいフォントを厳選すればいいので、選定に時間はさほどかかりません。
筑紫明朝・ゴシック、小塚明朝・ゴシックなどが昔か馴染みのあるフォントとして親しまれています。
看板など、遠くから見られることのある媒体に関してはUD(ユニバーサルデザイン)フォントを使用することをおすすめします。
UDフォントとは、遠くからの視認性が高く、読み間違いが少ないようにとデザインされたフォントです。
誰でも読みやすいようにとデザインされたこのフォントは、いろいろな人の目に触れる場面で重宝されます。
フォントの頭にUDとついているものが,UDフォントである証です。
Webデザインの場合、必ずWebフォントの中からフォントを選びます。
Webフォントとは元々サーバー上に存在するフォントで、CSSなどを使ってフォントを指定し画面に呼び出して表示させることができるフォントを指します。
Webフォントであることのメリットは、個々の媒体に左右されずに同じフォントを表示することができるので、しっかりとデザイン性を守ったままユーザーにWebページを閲覧してもらうことが可能です。
明朝、ゴシック、セリフ、サンセリフ、UD、などフォントのジャンル別に自分の中でオーソドックスなレギュラーフォント陣をあらかじめ決めておきます。もちろん、適材適所でデザインに合わせてフォントを変えていく必要はありますが、大体のレギュラーフォントを覚えておけば、そのフォントでなくとも、ジャンル別にすでに想像がたやすくなっているので、ジャンルの全く異なる適していないフォントを羅列して確認する時間を節約することができます。
Web場でフォントを一覧確認できるサービスが色々とあります。使用するフォントメーカーのサイトやその他のサービスなど、フォントを確認できる箇所はWeb上にたくさんあります。各々の環境(契約しているフォントメーカー)などに合わせて自身で最適な検索サイトをブックマークしておくと便利です。
例えばgoogleフォントは以下のページから一覧を確認することができます。
新しいフォントも各社フォントメーカーさんから随時発表されています。その時に完全に覚えなくとも、一度目を通しておくと今後のフォントの選択肢を増やすことができるかもしれません。
フォントもデザインの引き出しとして捉えつつも、時短できる箇所は時短して、適材適所のフォントを選択しましょう。
1987年大阪出身。
生活する上で必ず目にするデザインされたものたち。 街を歩くだけでも無限の魅力があふれています。 ある日ふとそれらに魅了され別業界からデザイナーへ転身。 関西を中心にグラフィックデザインからブランド戦略提案などを展開中。
2012年タイポグラフィ作品展「OKU-2」出展。第31回読売広告大賞協賛社賞受賞。
※KOBITブログでは、定期的に北野敦子さんに記事を寄稿していただいております。
デザインに関するものを中心に、役立つ記事を数多く提供していただいておりますので、ぜひ他の記事もご覧ください。
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