小川卓です。Google データポータル(Googleデータスタジオ)ではGoogle データポータルのサイトにアクセスしてレポートを直接確認する以外に2つの方法でデータを共有できます。その2つとは「PDFダウンロード(最近追加された機能)」及び「HTML埋め込み」です。それぞれ簡単な機能ですが、便利なので使い方紹介をしておきますね!
2018年10月にPDFのダウンロード機能が加わりました。ダウンロードはPDF形式のみ対応しており、レポートが複数枚に渡る場合は単体あるいは複数枚同時にダウンロード可能です。
ダウンロードをするためには
1)画面右上の「↓」を選択
2)必要に応じてオプションを設定してください
カスタム背景色を無視する:チェックを入れると背景が無色になります
レポートに戻るリンクを追加する:PDFの「ブックマーク」に該当レポートへのリンクを追加します。PDFファイルを見る方がデータポータル側でセグメントをしたり、期間を変えたりといった作業をしたい場合には入れておくとよいでしょう
PDFブックマーク
レポートをパスワードで保護する:そのままですね。パスワード指定が可能です
これで「ダウンロード」を押すとほどなくファイルが作成されます。サンプルファイルを置いておきます
http://homeup-pro.s3.amazonaws.com/files/5bee41fc5b3a4354bf0019a6/ha-sample.pdf
なおPDFレポートは、最初に設定されている期間やセグメントの状態がでダウンロードされています。デフォルトで何もセグメントかかかっていない状態で「モバイル」のファイルなどを反映したり、期間を変えたりしても、ダウンロードできるのは元の設定状態になります。変えたい場合は、Google データポータル側で元のレポートを編集して設定を変えておく必要があります。
PDF以外にもレポート自体をHTMLで埋め込むことも可能です。こちらも確認してみましょう。iframeを利用しているので、iframeを埋め込めることが条件となります。
1)画面右上の「<>」をクリック
2)縦横を指定しコードをクリップボードにコピー
3)後は任意のページにこのコードを追加するだけです。
実際に埋め込んでみましたので、以下をご覧ください(筆者の会社、HAPPY ANAYLTICSのデータです)。
https://happyanalytics.co.jp/report_sample
埋め込み形式であれば、埋め込み先で期間やセグメント条件などを変えることが出来ます。また複数ページや全画面表示にも対応しており、レポート右下のロゴをクリックすると、Google データポータル側でも確認可能です。
ただしこちらもURLが分かればだれでもチェック出来てしまうので、必要に応じてページ自体にベーシック認証をかけるなどを検討しましょう。
Google データポータルはGoogle の解析系のプロダクトの中でも積極的に新しい機能をリリースしています。ぜひ皆さんも新しいメニューや機能が増えていたら試してみてください!もしかしたらよりよい集計や分析が出来たり、工数が削減出来たりするかもしれませんよ!
【著者プロフィール】
小川 卓(おがわ たく)
ウェブアナリストとして、マイクロソフト・ウェブマネー・リクルート・サイバーエージェント・アマゾンで勤務後、フリーに。複数社の社外取締役やデジタルハリウッド大学院の客員教授として活動.。コンサルティング・勉強会・執筆に従事。
主な著書に「ウェブ分析論」「ウェブ分析レポーティング講座」「漫画でわかるウェブ分析」「Webサイト分析・改善の教科書」「あなたのアクセスはいつも誰かに見られている」など。
※KOBITブログでは、毎月1~2本程度、小川卓さんに記事を寄稿いただいております。
どれも興味深い記事となっておりますので、ぜひ他の記事もご覧下さい。
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