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インドでNetflixが顧客獲得を狙う 2018年6月レポート

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インドでの発売以来わずか2年半で、アメリカのビデオストリーミングプラットフォームNetflixは当初より5倍以上のコンテンツを展開することに成功。大きなインド市場の顧客獲得に気合が入っています。

Netflixのインドのコンテンツ数は、4,706タイトルで、比較ウェブサイトFinder Indiaで分析された73カ国のうち6番目となっています。2016年1月にNetflixがインドに進出してきたときには、826タイトルしかありませんでした。

コンテンツ数の充実度でいうと、実は日本の6,032タイトル数(映画とテレビ番組)が1位で、インドのコンテンツ数より約28%多くなっています。

Finder Indiaの共同設立者兼CEOのFred Schebestaは次のように述べています。

「インドでこのような競争の激しい業界では、Netflixが視聴者のためにもっと多くのコンテンツを用意しようとしているのに驚くことはありません。 しかし、まだコンテンツ数において、日本と米国よりは少ないので、Netflixが更に挽回することを期待したい。」

 

Finder Indiaによれば、Netflixのインドのコンテンツでは映画が人気です。さらに、インドの映画業界は、セントラル・ボード・オブ・フィルム認定の最新レポートによると、世界最大の映画産業で、年間約2,000の映画を制作しています。

インドにおいてNetflixは、Shah Rukh KhanのRed Chillies Entertainment、Anurag KashyapのPhantom Films、Anil Kapoor Film and Communication Networkとの契約を結び、インドで有名な俳優のスタジオと連携することにより、外資および地元のライバル企業と差別化をはかろうとしています。

ローカライズされたコンテンツを追加することも検討しています。地元のメディアが報じるところによると、Netflixは、インドの元のコンテンツについて年間最大Rs600クロール(8,800万ドル)を割り当てているとされています。今年の初めに、初のオリジナルインド原作映画として、Love Per Square Foot.をリリースしました。

第2の「Lust Stories」は、映画製作者Zoya Akhtar、Karan Johar、Anurag Kashyap、Dibakar Banerjeeが監督する4つの短編映画で、6月中旬にリリース予定です。

同社はまた、Aravind Adigaの小説「White Tiger」をベースにしたSaif Ali Khan-starrer Sacred GamesやSelection Dayなど、いくつかのプロジェクトに取り組んでいます。

 

世界第2位のインターネットユーザベースを持つインドは、Netflixのようなビデオストリーミングプラットフォームにとって非常に重要です。しかし、同社はまだ大きくインド市場で成功したとはいえない状況です。マーケットシェアに関しては、インドのビデオストリーミングプラットフォームHotstarとVoot、そしてアメリカのライバルのAmazonの下に位置しています。

Data:Counterpoint Research

価格面ではHotstarが月額199ルピー(約350円)であるのに対し、Netflixは月額500ルピーとやや高額。アマゾンの場合は年会費499ルピーで見放題サービスを提供しており、価格競争も激しくなっています。

KMPGのデータによると、インドにおけるネット接続が可能な動画デバイスの数は2016年から2021年にかけて2.2倍の成長を遂げ、8億台に達するとのこと。各社激戦は続くと予想されますが、さらなるサービスの展開でどこの会社がUserを獲得するか注目されます。

 

 

この記事の筆者▷大角佳代/Kayo Osumi

函館生まれ 北海道大学医学部卒。2016年9月よりインドで人材紹介会社にて現地採用で就業。インドで働き始めて毎日1本インドブログを更新し、2017年末まで400本ほど記事を更新。現地法人のCEOインタビューなどを重ねてきた。

2018年1月から東京拠点に移し「インド市場に挑戦する日本人を応援したい」という思いで、インドビジネス情報を発信しながら、現地とのコネクションを使い日系企業のインド進出サポートをしている。

ブログ:https://kayoreena920.com/

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