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FacebookのF8カンファレンスが示唆するソーシャルメディア・マーケティングに与える影響

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F8カンファレンスからアプリやチャットボットの公開手続きが再開

Facebookは開発者向けカンファレンスF8を2018年5月に開催しました。デート機能の導入や廉価版のVRヘッドセットOculus Goの発売など、消費者に多くの話題が提供されました。また、アプリ開発者やマーケティング担当者にとっても、今後のネット業界に影響するため、F8カンファレンスは重要な意味を持ちます。

企業の視点からは、Facebookアプリのレビュー再開は大きなニュースです。ケンブリッジ・アナリティカ社による個人情報不正流用疑惑を受け、Facebookと連動したアプリや、メッセンジャーに統合して利用されるチャットボットを公開するための手続きを停止していました。F8カンファレンスでのレビュー再開の発表を受け、アプリ開発者にとって活躍の舞台が用意されたことになります。

Facebookを使ったログイン機能は、多くのサイトで連携して使用されています。このログイン機能は、プライバシー保護の観点で更新がなされました。具体的には、連携するサービスが利用できるプロフィール情報が限定されたり、個人情報削除の手続きが導入されたりしています。Facebookログインを使っている企業は、これまで利用していたデータが引き続き公開されている点を確認する必要があります。

スマートフォンのアプリ内に商品を仮想的に映し出す新たな広告の展開

広告主に注目されているのがAR(拡張現実)機能です。Facebookメッセンジャーと共に、スマートフォンのカメラを用いて、新たな体験を提供します。例えば、韓国の自動車メーカーKiaは、新しいモデルStingerが、あたかも自宅のガレージ等に納車されたようにアプリ内で再現するデモが発表されました。

ARの機能により、ユーザーは購入にあたっての具体的な質問を企業に送ったり、商品のカスタマイズを送ったりできるようになります。店舗を訪問しなくても、まるで本物の商品を見たかのように、アプリ内で仮想的な映像を確認して、購入へと進めるのです。広告主にとっても新たなチャネルとなります。

AR機能はInstagramにも展開されます。アプリ開発者がフィルターを独自に開発し、画像や動画を加工して公開できるようになります。他の人が投稿したInstagramストーリーにフィルターを適用することも可能です。同様に、メッセンジャーアプリWhatsAppでもARカメラ機能や、複数ユーザーによるグループ通話等の新機能が追加されています。

さらに、メッセンジャーでは「M Translations」という翻訳機能が発表されています。Facebookには個人間売買ができるフリーマーケット機能「マーケットプレイス」があります。日本では対応していませんが、欧州やアジアなど多くの国に展開されている機能です。複数の国や地域に展開するにつれ、異なる言語を話すユーザー同士で売買を行うケースが増えてきました。その際に行われるコミュニケーションを促進するため、新たに翻訳機能が追加されています。

Facebookアナリティクスには複数チャネルやセールスファネルの新機能が追加

マーケティング担当者にとっては、Facebook広告の効果を分析するため、Facebookアナリティクスが欠かせない存在であり、F8カンファレンスでは新たな機能が発表されています。近年では、デスクトップからモバイルまで複数のチャネルから集客するのが当然となっています。Facebookアナリティクスは、複数のチャネルを統合して、ユーザーの行動を追跡・分析します。

Facebookアナリティクスでは機械学習による分析を通して、セールスファネルを自動的に特定する機能を持つようになります。どのキャンペーンでユーザーと接点を持ち、より速くコンバージョンができるよう、最適化を進めるための可能性を探ります。

Facebookアナリティクスはプライバシー保護の取り組みも進めています。個人が特定できないよう、電話番号やEメールを取り除き、匿名化した統計情報のみを分析の対象としました。個人にとっても、企業にとっても、安心して分析機能を活用できるよう、Facebookの機能開発は続いています。

まとめ

Facebookはプライバシー保護が大きな課題となっているため、Facebookアナリティクスでのプライバシー強化や、新たなアプリ公開手続きの開始を進めています。広告主にとっては、AR機能やチャットボットのような先進技術が新たなビジネス展開をもたらします。


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