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インドでフィーチャーフォンが売れている

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世界中で販売されているすべてのモバイル端末の4分の1は、タッチスクリーンディスプレイや高度なコンピューティング機能を備えていないフィーチャーフォンです。アフリカやインドなどの発展途上地域では、これらの手頃な価格の携帯電話は、市場の売上最大60%を占めます。

 

インドでシェアを伸ばすJio Phone 1ヶ月153ルピー(1円≒1.7円)でデータ42GB、かけ放題、SMSし放題の驚異のプランがある。

 

インドに関しても、年々スマートフォンのシェアが拡大される話が注目を浴びる中、実はフィーチャーフォンの出荷台数のほうが多いのが現状です。2017年にインドで出荷されたフィーチャーフォンは1億6400万台。スマホは1億2400万台です。

フィーチャーフォンが売れる大きな理由は、その安価な価格にあります。スマホの価格が安くなってきたとは言え、ローカルの人にとってはまだまだ高価なものであり、3分の1程度〜5分の1程度の価格で購入できるフィーチャーフォンを選ぶケースが多いわけです。

amazon.inのページよりフィーチャーフォンの価格

 

フィーチャーフォンのさらなる利点は、非常に手頃な価格に加え、長時間のバッテリ寿命、技術に精通していない人や識字が行き届いていない人にとっても使いやすい点です。多くの人にとって、音声通話とテキスト通信があれば、主要な連絡ツールとしては完璧なのです。

 

このフィーチャーフォンの市場において、インド企業が世界的シェアを拡大してきています。

2018年の第1四半期において 香港のCounterpoint Researchによると、Reliance JioPhoneが、グローバルフィーチャーフォン市場の15%のシェアを獲得しました。

2016年9月JioPhoneの発売前に、2Gユーザーの数は四半期で3%減少だったのですが、JioPhone発売の17ヶ月で、消費者が今より安い料金で4Gを手に入れることができるため40%も大幅に減少しました。

2017年以降、世界中でスマートフォンの売上が最も低迷していますが、フィーチャー・フォンにおいては世界市場とインドで上昇傾向を示していると報告されています。  

 

フィーチャーフォンで使われるOSはandroidではなく、KaiOSが有名で、フィーチャーフォン用に開発された初のアプリストアであるKai Storeがあります。米国、カナダ、インドの3,000万台を超えるデバイスが、現在KaiOSを搭載しています。 

インドでシェアを伸ばすJioPhoneにもKaiOSが搭載されており、FacebookやTwitter、Voice Assistant、Google Maps、Google SearchなどのGoogleアプリへのアクセスも可能です。同社はまた、インドで最も広く使用されているメッセージサービスであるWhatsAppをKaiOSに導入することにも取り組んでいるとされています。 

 

「私たちの使命は、誰もがデジタル革命に巻き込まれるようにすることです。基本的なインターネットアクセスがなくても、新興市場には何十億という人々がいます。成熟した市場であっても、大勢の人々は技術に慣れていないか、市場から値を付けられていないため、新しい機会を逃しています。私たちはパートナーと協力して、信頼できるデジタル製品とサービスを誰にでも手頃な価格で普及させることで、これらの問題を解決します」

 KaiOS Technologies  CEO,Sebastien Codeville

 

 

興味深いことに、フィーチャーフォンはまた、先進市場や都市部のユーザーに多くの支持を得ています。長時間のバッテリ寿命、また通信方法の簡易化により、よりシンプルなフィーチャーフォンがより使用される傾向にあります。  

インドなどの新興市場ではフィーチャーフォンが再び加速する時期が到来しており、スマートフォンユーザーによるバックアップデバイスとして、また新たな代替手段としての先進市場からの大きな刺激があるようです。今後5年間で2億台近くの4Gフィーチャー・フォンがインドで販売される可能性があり、それによるデジタル・リテラシーの向上とがさらに期待されています。

 

この記事の筆者▷大角佳代/Kayo Osumi

函館生まれ 北海道大学医学部卒。2016年9月よりインドで人材紹介会社にて現地採用で就業。インドで働き始めて毎日1本インドブログを更新し、2017年末まで400本ほど記事を更新。現地法人のCEOインタビューなどを重ねてきた。

2018年1月から東京拠点に移し「インド市場に挑戦する日本人を応援したい」という思いで、インドビジネス情報を発信しながら、現地とのコネクションを使い日系企業のインド進出サポートをしている。

ブログ:https://kayoreena920.com/

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