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セッション中心からユーザー中心へと変わるGoogleアナリティクスのユーザー指標

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Googleアナリティクスに導入された「ユーザー指標」では、ユーザー単位での指標を分析できます。特に、「ユーザー」レポートと「集客」レポートでは、セッションではなく、同じブラウザを使ってアクセスしたユーザーによる集計が利用可能です。初期設定ではユーザー指標の利用がオフになっているため、この機能を知らないマーケティング担当者もいるかもしれません。計算方法の変更によって、過去のデータと相違が出る指標も出てしまうというデメリットもありますが、ユーザー単位という新しい集計方法を試してみる価値は大きいと考えられています。

Cookieに保存したIDによってユーザーを一意に特定する新指標

Googleアナリティクスは、これまでページビューやセッションを中心とした分析を提供していました。同じユーザーが何度も同じページを訪問した場合など、数値がかさ上げされてしまうため、正確な分析が行えないという問題がありました。この問題に対応するため導入された機能が「ユーザー指標」です。

Googleアナリティクスではサイト訪問時に自動的に付与するIDによって、ユーザーを一意に特定します。Cookieに保存した情報を使用しているため、端末やブラウザを変更しなければ、一人のユーザーがとった行動を追跡可能になるのです。

ユーザーが中心となったレポートは、これまでと意味合いが異なってきます。例えば、新規セッション率を確認していた企業では、セッションでは有効期限が決まっているため、実際は同じユーザーが訪問していても、新規セッションとして集計される場合がありました。新たに導入されたユーザー指標では、Cookieが消去されるまでは追跡可能なので、より正確な新規ユーザー率が確認できます。

2017年初め、Googleによると、高い精度と低いエラー率でより効率的に集計するため、ユーザー指標の計算方法が変更されました。KPIとしてユーザー関連の指標を継続していた企業は、計算方法の変更によって、過去のデータとの比較が難しくなることを理解する必要があります。

プロパティ設定変更により「ユーザー」レポートの指標が影響を受ける

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ユーザー指標のレポートは、初期設定では「オフ」になっています。管理画面のプロパティ設定の中から、「レポートでユーザー指標を有効にする」のスイッチを「オン」に設定すると、ユーザー指標を含めた新しい計算方法による集計が閲覧できます。

ユーザー指標の影響を大きく受けるのは、「ユーザー」レポートのうち、「概要」と「アクティブユーザー」です。レポートを呼び出した際に、初めに表示されるのは、選択された期間・セグメントのユーザー数・新規ユーザー数・ユーザーあたりのセッション数といった指標になります。また、画面上部の指標選択欄から、ユーザー、並びにセッションやページビューを選択可能です。

アクティブユーザーのレポートでは、1日・7日・14日・28日といった期間でのアクティブユーザー数をグラフ化できます。サイトを繰り返し利用するユーザーの割合を知るのに有効です。

ユーザー単位になる集客レポートと、ページビューのまま表示される行動レポート

「集客」レポートでもユーザー指標は利用可能です。「概要」レポートを表示した場合に、チャネル毎の集計がセッションではなく、ユーザー単位になります。特に、集客では、どのチャネルからユーザーを獲得し、認知を得たのかが有益な情報なので、セッションよりもユーザーで分析する意味があります。選択された期間及びセグメントにおいて集客できたユーザー数や新規ユーザー数に加えて、セッション数の合計が表示できます。

「行動」カテゴリにあるレポートでは、ユーザーではなく、従来通り、ページビュー単位での集計が基本となっています。ページ毎の成果を確認するのが、「行動」カテゴリの目的なので、ユーザーよりもページビューの方が分析しやすいという判断なのかもしれません。

一人のユーザーを特定し行動を分析するユーザー指標ですが、デバイスを変えると、別のユーザーとして数えられてしまうという課題があります。デスクトップとモバイルで同じサイトを訪問したユーザーは二人のユーザーとなってしまうのです。この場合、User IDという機能を利用すると、デバイスをまたいだ分析が可能になります。トラッキングコードの編集が必要ではありますが、例えば、モバイルで検索した1か月後にデスクトップで商品購入したとしても、同じUser IDの行動として識別できるので、より正確なユーザー分析が実現できます。

まとめ

Googleアナリティクスは、より正確なユーザー分析を行えるように、年々進化を遂げています。過去のデータとの整合がとれなくなるという課題はあるものの、新しいユーザー指標に慣れ、精度の高いアクセス解析を目指してみては、どうでしょうか。

参考文献


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