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早いもので、2018年が始まりもう2ヶ月が終わろうとしています。
様々な技術が進化の一途をたどる中、今年のWebデザインのトレンドはどのようになっていくでしょうか。まとめてみました。
グリッドという概念が少しづつWebからなくなってくる時代が来るかもしれません。
よりデザイン的に、より自由に。Webページのイメージが変わりつつあります。
世の中の多くのWebデザインが統制されたデザインイメージを求めたり、レスポンシブの兼ね合いなどから、完全なグリッドの制限を受けています。
そういったWebサイトで溢れている中、自由な見た目のWebサイトはそれだけで目立つ存在となり、印象に残りやすくなります。
しかし注意が必要なのは、この「ブロークングリッドレイアウト」は、ただグリッドを無視して自由に組むのではなく、グリッドの基本から一つだけアクセントとしてずらすなど「あえて」のデザインでないとバランスが崩れ、ただ見にくいサイトとなってしまうので注意が必要です。
Webデザインは、大部分に直線を使用されていることがほとんどです。
しかし、目立つ箇所に大きく曲線をいれることで、いままでの静的で硬いイメージのWebサイトが、大幅に柔らかくかつ印象的なページイメージとなります。
グリッドルールのもと構成したとしても、そこに大きな「曲線」があるだけで効果を発揮するので今後のWebサイトでは多く現れるかもしれません。
メインビジュアルとその下に続くコンテンツを完全に区切るのではなく、何らかのオブジェクトで繋がりを持たせることにより、ページ全体を一つの絵として成り立たせます。
どこか一箇所が繋がっていることで、統一された一つのイメージとして成り立ちやすくなり、スクロール型のWebサイトによく使われる手法となってきています。
今以上にWebサイト内に動画コンテンツが充実していきます。
Webサイトにおいて、全ての情報を静止画で配信する必要性がすでになくなってきているからです。
動画による情報、静止画による情報のどちらを選択するのかは、ユーザーに対してどちらの方がより伝わりやすいかという本質に近づいていくでしょう。
昨年のトレンド予測にも上がっていたスプリッドスクリーンはまだまだトレンドです。
画面を分割する手法であるこのスプリッドスクリーンは、コンテンツの住み分けが容易にできるだけでなく、レスポンシブデザインに非常に相性が良いものです。
分割のさせ方でイメージが大きく変わるので、サイトごとに最適な分割方法を見出し展開をしていく必要があります。
トレンドからも見えて来るように、Webサイトはよりデザイン性を求められるようになってきている傾向にあります。
また、印刷物とWebサイトのデザイン傾向も年々近くなってきているようにも感じることから、統一感を持たせるという企業ブランディングの意識が強くなってきた背景があるのではと考えます。
もちろん、ユーザビリティをしっかりと確保した上で、デザインを作っていくことが最も重要です。UI/UXを意識した上でデザインを構築していく必要があります。
今回はWebデザインのトレンドと傾向をまとめる上で、特に視覚的なトレンドにフォーカスを当てて見ました。まだまだ奥の深いWebデザイン。
トレンドを知った上で、それを使う使わないを判断していけたらと思います。
1987年大阪出身。
生活する上で必ず目にするデザインされたものたち。 街を歩くだけでも無限の魅力があふれています。 ある日ふとそれらに魅了され別業界からデザイナーへ転身。 関西を中心にグラフィックデザインからブランド戦略提案などを展開中。
2012年タイポグラフィ作品展「OKU-2」出展。第31回読売広告大賞協賛社賞受賞。
※KOBITブログでは、定期的に北野敦子さんに記事を寄稿していただいております。
デザインに関するものを中心に、役立つ記事を数多く提供していただいておりますので、ぜひ他の記事もご覧ください。
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