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「Tag Assistant Recording」を利用して、Google アナリティクスが正しく実装されているかを実際に画面遷移してチェック!

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Google アナリティクスを実装した際に正しくデータが取得できているか?いろいろな確認方法があります。「リアルタイムレポートを見る」「デバッガーツールを使う」などがその代表例でしょうか。今回紹介するのは、Googleが公式で提供しているChromeの拡張機能「Tag Assistant (by Google)」を使った方法です。

 

この方法では、自分が画面内を実際に遷移したり、リンクをクリックしたりした時に、どのようにデータが取得しているかを「記録」してくれます。細かいデータもしっかり見ることが出来、イベントが正しく計測されているか、どういう風にデータが加工されているかなども確認できます。

 

ツールのインストールから、録画方法、結果画面の見方を紹介していきます。公式ヘルプはこちらになります。

https://support.google.com/analytics/answer/6277302?hl=ja

 

1:Tag Assistant(by Google)のインストール

Chromeの拡張機能となりますので、まずはChromeブラウザで以下のページにアクセスして拡張機能をインストールしましょう。

 

https://chrome.google.com/webstore/detail/tag-assistant-by-google/kejbdjndbnbjgmefkgdddjlbokphdefk?hl=ja

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インストールをした後に、ツールバーにあるアイコンを押すと、どのデータを計測するかの確認画面が表示されます。特に問題無ければ、そのまま全部チェックが入った状態で「Done」を押しましょう。

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これでタグの動作が開始します。

 

2:操作を録画する

Google アナリティクスでのデータがどのように計測されているかを確認するためには、Tag Assistant内にある「Record」のメニューを押します。

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この後、自分でサイト内のページ遷移などの操作を行うことになりますので、検証をしたいページに事前にアクセスしておきましょう。

【ポイント】自分が権限を持っていないサイト(つまりGoogle アナリティクスが導入されている他社サイト)でも利用することが出来ます。ただしこの場合はフィルターなどそのビュー固有設定内容などは確認することが出来ません。

Recordボタンを押すと以下の画面が出てきます。別タブなどが開く可能性がある場合は「Follow Recording links across tabs」にチェックを入れておきましょう。今いるページから計測する場合は、該当ページを更新して開始してください。サイト外からの流入も見たいときなどは、検索エンジンなどから開始すれば更新の必要はありません。

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自由にサイト内を遷移してください(あるいは検証したいページにアクセスしてください)。イベントのクリック、カスタムディメンションの取得なども記録されます。操作が完了したらまたTag Assistantを開き、「STOP RECORDING」を押して下さい。

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計測が完了すると、画面が下記の通り切り替わります。

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【ポイント】録画時にアクセスしたページのデータはGoogle アナリティクスでは計測されません。検証用という扱いのためリアルタイムレポート等では出ないので注意しましょう。

 

結果を確認するためには「Show Full Report」を押すと別タブで結果画面が表示されます。こちらについては後ほど触れます。「Resume Recording」を押すと引き続き録画を続けます。「Record」を押すと新しい録画を開始出来ますが、今録画したものが消えてしまうので注意が必要です。まずは「Show Full Report」を選択するのが良いでしょう。

 

結果画面の確認方法

結果画面は大きく2つに分かれています。どのタグが計測されたかをページ単位で見る「Tag Assistant Report」そして、Google アナリティクスでどのようにデータが取得されているかを確認する「Google Analytics Report」です。上部のタブで切り替えをします。

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Tag Assistant Reportでは、ページごとにどのタグが呼び出されたかを確認することが可能です。詳細を開いていくことにより、より詳細な情報(ロード時間・各タグのID等)を確認することができます。

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そして、こちらがメインの内容になりますが、「Google Analytics Report」ではより詳細なGoogle アナリティクスに特化した情報を確認できます。

 

Google Analytics Reportは大きく4つのパートに分かれています。一番上が、「Recording Summary(記録のまとめ)」そしてその次が「Alerts(実装上のエラーや警告)」です。エラー等が出ていなければ、ここに目新しい情報はありません。

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次に表示されるのが「Views Summary」という記録した訪問のまとめになります。Googleアナリティクス上でどのように表示されるかが説明されています。Google アナリティクスの4つのメインのレポート分けと同じように、「ユーザ」「集客」「行動」「コンバージョン」ごとに確認できます。

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このレポートで特に見るべきは「Behavior」と「Conversions」になります。どのページのアクセスが計測されているか、どのイベントやカスタム指標が計測出来たかなどを詳しく確認できます。また目標設定が正しく反応しているか、eコマースであれば必要な情報を計測出来ているかをチェックしましょう。

 最後のパートは「Flow」になっています。ここでは遷移したページごとに情報を確認することが出来ます。

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ページごと(「Page load1」「Page load2」)にページ名・ページURL・そのページで発生したGoogle アナリティクスに送られたデータ(ページ・イベント・目標等)を確認出来ますので、ページ単位でのチェックを行えます。更に「>」ボタンを押してドリルダウンすると詳細を見ることができます。

 

まずはページビューの例を見てみましょう。

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上部ではページタイトル・URI・ドメイン名・非インタラクションの設定、中央部には(最初のページなので)流入元の情報、下部にはセッションの何回目のヒット(何番目の送信なのか)を見ることができます。最後のMutationsはデータがフィルターなどで加工された場合の情報となります。ここではURIに対してドメインを付与するというフィルターが用意されているので、その変化を確認できます。

 

前述の通り、他のサイトのデータも見ることが出来ますが、フィルターのようにGoogle アナリティクス上で設定されている内容に関しては、権限をもっているアカウント(=現在ChromeでログインしているGoogleアカウント)に対してのみ確認が出来ます。

 

イベントの例も見ておきましょう。

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こちらでもページで取得していた情報に加え、イベントでどの値が取得出来ているのかを全て確認できます。録画時にファイルをダウンロードした、外部リンクをクリックしたなどイベント実装が正しく行われているかを確認するのに便利です。

 

このように「Tag Assistant Recording」を使う事で、取得データを細かく検証することが可能です。本番リリース前のテストや、数値が取得出来ていない時の調査、同業他社がどのようにデータを取得しているかなど利用シーンは様々です。しょっちゅう使うものではないですが、使い方を理解しておく事でいざという時の原因特定や気づき発見に繋がるのではないでしょうか。ぜひ使ってみてください。

 

小川卓 プロフィール画像

【著者プロフィール】

小川 卓(おがわ たく)

ウェブアナリストとして、マイクロソフト・ウェブマネー・リクルート・サイバーエージェント・アマゾンで勤務後、フリーに。複数社の社外取締役やデジタルハリウッド大学院の客員教授として活動.。コンサルティング・勉強会・執筆に従事。

主な著書に「ウェブ分析論」「ウェブ分析レポーティング講座」「漫画でわかるウェブ分析」「Webサイト分析・改善の教科書」「あなたのアクセスはいつも誰かに見られている」など。

※KOBITブログでは、毎月1~2本程度、小川卓さんに記事を寄稿いただいております。
どれも興味深い記事となっておりますので、ぜひ他の記事もご覧下さい。
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